fool's paradise ~愚者の楽園~

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闘鷲降臨~灰色の水曜日(17-18GAME47)#FE名古屋

2018/03/29 12:14

何もなかったように 雲は流れていくさ 灰色の水曜日よ(by ARB)

 とはいえ流してはまずい今シーズンの水曜日開催の試合、0勝3敗の現実。中2日での試合が難しいというのは間違いないのだけど、それは相手も同じこと。もう少しBリーグの集客が安定したら水曜開催の前後は「金土→水→日月」のように中3日取るのがベターなんだろうけど、間隔を空けるために2日も休日開催→平日開催に振り替えるほどの状態にないのは現状では仕方のないことでもある。

 昨日はそんな背景での敗戦だったわけだけれども、これがまあ選手たちの脚の動かないこと動かないこと。それは守備面でのカバーローテの遅さにも出ていたし、それ以上に顕著だったのが攻撃面での粘りのなさだった。脚が動かないから横や後ろへのパス、ハンドオフに逃げざるをえなくなる。ドライブやカットが出来ず、偶然できてもボールホルダーが圧力に負けているからパスするタイミングを見逃す、下半身で粘って正しい姿勢を保てないからファウルももらえない。

 確かに昨日の審判は傍目から見てもかなり基準が怪しかった(似たような当たり方でも取ったり取らなかったりが多かった)のだけど、その判定が信州有利に偏ったように見えたのはどちらかというと「圧力に負けている姿勢でのプレーだから取ってもらえない」「いつもより脚が動かない分手で誤魔化す」といった部分がこの日の審判の「ファウルを取りやすい」プレーに噛み合ってしまったという側面が強いように思う。

 前々節の秋田戦の時にも少し触れたけど、バスケにはシリンダーという考え方があって、ブロッキングやプッシングというのはそのシリンダーに誤った作用をしたことによるファウルと言える。これは前提としてそのシリンダーの軸がある程度しっかりしていないと吹きにくい=自分から避けたのか、押されたのかが判断しにくい、というのが審判から見た接触プレーということになる。これは手を使ったプレーにも言えることだけど、要はある程度強さのあるプレーをしないと、審判の判断はフェアコンタクト寄りに見えてしまうわけだ。

 秋田戦の特に2戦目の前半はそれが上手くできていていい形でファウルを吹いてもらえていたけど、体力と精神力を消耗した後半は吹いてもらえなくなったというのはそういうことで、この試合についてはそういう状況が前半のかなり早いうちから起こっていた、というのがこの試合の真相だったかな、とは思っている。

 繰り返しになるけど昨日の審判は取ったり取らなかったりの基準がすごく怪しかったのは間違いないんだけど、それは別にFE名古屋に対してだけの話ではないし(信州の選手もむしろ避けたくらいの動きでバスカン取られてたし)、坂本がレイアップをブロックして相手選手と絡んで倒れた後、起き上がって走ろうとした坂本の足元にわざと転がってこかしに行った選手に案スポーツマンライクファウルを宣告したあたりはちゃんと見られていたわけで、判定の偏りという話よりはそもそも身体接触への基準を引くのが下手だったという風に傍目には映った。恣意的に偏らせた判定でない限りは選手たちは判定にアジャストする義務があるわけで、昨日はそれが出来ない状態だったね、というのが全てということだろう。

 最初に書いた通り、中2日での試合という意味では相手も同じこと、どころか短いとはいえ移動があるという意味では信州の方が不利な条件なはずで、それでこれだけやられたこと、そして水曜開催でまだ一つも勝てていないことを考えると、水曜日の試合に向けたコンディションの作り方の問題なのかもしれないし、昨年の終盤失速がライセンス問題の精神的なものだけでなく疲労等の肉体的なものがあったと仮定するならば、シーズン通期でのコンディショニング、ピーキングの問題の部分もあるかもしれない。そう考えると選手だけに責任が帰結できる話でもなくて、練習と試合との負担を考えながら体力部分をコントロールしていくという部分に首脳陣がどれだけ気を遣えるかということにもなってくる。

 どちらにしろ「しっかりした練習を背景に、しっかりした守備から」が売りのチームが脚が動かなければ勝てるはずもないし、他のチームも同じような日程でゲームをしている以上、「脚が動かなかったので負けました」というのは言い訳にもならないわけで、そういう状態の時でもチームを動かす方法、点を取る方法、守る方法、総じて「悪い時にどうしのいで粘るか」という課題をまたもや突き付けられた格好となった。

 コート内外を問わず課題の多いチームではあるけれども、それでもチームが前を向いているのが救いだし、ポジション的にもまだ何も諦めるようなところではない。一朝一夕でいかない部分もたくさんあるが、一歩一歩前に進んでほしいし、そうできるよう背中を押したいと思う。その先にあるはずのバラ色の日々にたどり着けるように。
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闘鷲降臨~「点を取れなければ勝てない」(17-18GAME45~46)#FE名古屋

2018/03/26 18:27

そして「守れなければ、勝つ資格がない」

というフレーズが思い浮かんだ、そんな2連戦。

仙台89ERSは先シーズン降格し、初のB2を戦っているわけだが、開幕節を連敗スタートするとその後も全く調子が上がらず、借金8。無人の野を行くがごとき強さで突き進む同じ降格組の秋田とは大きな差が出来てしまった。躓きに対して選手からも「B2を舐めていた部分はあった」というコメントが序盤の報道にあったが、その後も1試合辺りの平均得点がB2上位の状況で「得点が足りない」なんてコメントが飛び出したりと、傍目にも迷走している印象が否めない。

一方のFE名古屋は熊本、福岡に続いて秋田にも連敗。何とか中地区の首位に立ってはいるが、もしプレーオフに出られたとしても「まだ一度も勝ったことがない相手に勝つ」というミッションが科せられることとなった。シーズンも残り約1/4、進歩は間に合うのか、というところ。

【Game 1】

 現地観戦。珍しく1階席が満席で、2階からの観戦。

 結果としては最後は引き離しての快勝。外がすごく決まっていたということはなかったが、要所でリングをしっかりアタックしてイージーバスケをもぎ取れていたことが勝因。

【Game 2】

 この日は途中14点までリードを広げて良い良い、などと思っていたらその後5本連続3Pプラスαで逆転されて、その後必死こいて追いついたと思ったら同点の残り13秒で攻撃のミスから走られて1対3、万事休す、と思いきや相手が攻めきれずOT。最後もここを入れたら楽になるというFTを坂本ったりして詰められたりと壮絶な譲り合いの上で3点差勝利となった。

【仙台のアンバランスさ】

 仙台89ERS、開幕の時にはあまり印象がなかったのだけど、改めて数字を見ても実際のプレーぶりをみても改めて守備に課題があるということがよく分かるプレーぶりだった。特に、前節対戦した秋田とは雲泥の差。ガードの1on1スキル自体ありそうだけどボールマンに強い圧力がかかるわけでもない、というかドライブへのカバーが全く当てにならないので抜かれない距離で守るしかない、という方が正しいかもしれない。そして抜かれたらあっさりリムへのアタックを許してレイアップで加点出来てしまう。パスをキックアウトしたり回した際のクローズアウトやカバーローテーションもスピードに乏しく、かなり成長したとはいえまだまだ改善の余地ありのFE名古屋のスペーシングでもしばしばびっくりするようなオープンが出来ていた。

 その一方で基本的なシュート力は高く、少し圧力を緩めるとびっくりするようなシュート力を発揮するのも仙台の特徴で、それは今節の2試合でも十二分に発揮されていた。ノーマークを作り出すのが上手いかというとそうでもないのだけど、少しのズレでも思い切ってシュートを打てる、そしてそれが入るというのがこのチームのいいところなのだろう。ただ、こういう「守るべきところで守れない」チームはよほどの図抜けた攻撃力がないと成績は安定しない。バスケは自分たちが点を取っていてもそれ以上に取られていれば勝てないスポーツだ、ということを改めて思わせる仙台の現状だと思う。

【不思議の勝ち】

 そんな仙台にあわやのところまで追いつめられたFE名古屋だけど、何が起こったかと言われれば特に2試合目の3Qあたりは相手に楽をさせすぎた、というところだろう。それは「緩めの守備、ともすればノーマークでもシュートが落ちる」と思われて相手に守備での負担を押し付けられなかったという部分でもあるし、点差がついたところでクローズアウトの迫力が緩み、相手に楽なシュートを入れられてシューターをノせてしまった、という部分でもある。途中で割り切って「とにかく近めのとこからでも点を取っていく」方針にしたことで最終的には得点を止めず、OTに入っては外のシュートも入って勝ちを拾うことが出来たが、40分間自分たちのやるべきことを続ける、という意味において秋田福岡とは差があることは改めて浮き彫りになったように思う。特に、守備から勝つチームをモットーとするのであれば、相手の3Pシュートを5本連続で成功させて、14点のリードを数分で溶かしてしまうような状況は問題が大きいのではないだろうか。

 とはいえ、群馬が秋田に連敗して3ゲーム差がつき、FE名古屋は地区優勝へのマジックも点灯した状況。ただ、今シーズンの最終目標を考えると、地区優勝は手段であって目的ではない、とも言える。シーズンはあと1/4。ようやく見えてきた地区優勝のそのまた先に向けて積み上げがどれくらい出来るか、残り1ヶ月半を楽しみにしたい。

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闘鷲降臨~40分間闘えますか(17-18GAME43~44)#FE名古屋

2018/03/19 17:31

Vo. 牛若丸三郎太(嘘)

途中までは希望を持てたからこそ、絶望もまた深くなる、そんな2試合。

【秋田の強み】

 秋田というチームが強いことはここまでの成績を見ても一目瞭然。何せここまで38勝4敗。強みは数字とか事前のリサーチで分かっていたことなんだけども、実際に試合をしてみるとそれを可能にしているのが何なのかは良く見えてきた。

 秋田の強みは手と足を動かし、相手の視界と判断力を奪うべく、40分間圧力をかけ続けるディフェンス、そしてそれをイージーバスケットに結びつける走力だ。ただ、こういう前に出る守備は3つのデメリットを伴う。1つは体力消費の問題。2つ目はファウルトラブル。3つ目が「矢印の逆を取られる」バックドアやドライブインでのイージーバスケを許しやすい、という部分。

 1つ目の体力問題と2つ目のファウルの問題の半分は、ローテーションを10人で回して疲れたらどんどん替えていく、という形で賄っている。FE名古屋との2試合でも中山と田口が30分近い出場、というくらいで、他の選手は外国籍も含めて10分~20分前後の出場という形で10人ほどが並んでおり、誰が出ても守備の圧力が落ちない。なお、それでもファウルは多くなる。これは仕方ないと開き直っている模様。

 そして、3つ目の「矢印の逆を取られて抜かれた」場合は脆さも見せる、のだけど、ここで壁となれるのがコールビーとスパイクスのインサイド外国籍の選手。2人ともリム周りでの高さがあり、十分な形で待ち構えられるとB2くらいの日本人のフィニッシュ力ではどうにもならない。この2人のブロックを安心材料としてひたすら前への圧力を高め、上手くハマらなかったら諦めて次同じように継続して圧力をかけ続けるわけだ。

 というわけで、秋田と相対するチームは、まず間違いなく、抜いても抜いても愚直にプレッシャーをかけ続けてくる相手の矢印の逆を取り続ける、ということを40分間続けることを要求される。その上で外国籍選手が日本人のハイプレッシャーの穴をカバーする構造をどう壊すか。さすがに秋田もゾンビやバーサーカーではない人間なので、構造を壊されたうえで抜かれたりファウルが嵩んでこれば足も鈍る。が、大半のチームはそこまでたどり着けない。今節のFE名古屋もそうで、それが実行できたのはどちらの試合も最初の20分までだった。

 ちなみに今季の秋田の4敗のうち2敗は福島によるものだが、彼らはアラビという嫌でもインサイドで目立つ選手がいるので、秋田の外国籍が日本人のリムアタックに対して簡単に飛べない下地を作っていたのではないだろうか。そういう意味ではFE名古屋はギャレット・スタツの離脱は若干影響していたかもしれない。

【40分間継続する強さ】

 昨シーズンのFE名古屋は西地区3強に1勝5敗、西宮にも負け越しと強いチームに対抗できないひ弱さを見せていたが、結局のところ今年も自分たちより勝敗が良いチームには0勝6敗という結果となった。昨年のような、出来上がっているチームではないということを考えると致し方ない部分もあるのだけど、この「強いチームに抵抗できない」感覚がチームとして染みついたものでなければいいけどなあ、と思わずにはいられない。

 今節について言えば、良い時間帯は間違いなくあって、しかもそれは点差が開いて相手が流している時間帯ではなく、勝負の行方が分からない時間帯であったというところは価値があるし、自信を持っていいところだと思う。その上で、現在の上位陣との最大の差「どんな相手、どんな流れでも自分たちの強みをやり切る、抜かない」というところを突き詰めていくべきだろう。

 幸いなことに直接のライバル、群馬も調子を落として自分たちよりも下の位置にいてくれている。今回の敗戦を糧に、5月のリベンジの機会に向け、さらにハードに日々を過ごしていってほしいところだ。

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赤鯱随想~'18Week3、士別れて三日なれば

2018/03/14 12:20

即ち更に刮目して相待すべし

 なんてフレーズを引用したくもなる、秋山や菅原の成長ぶりである。

 ミッドウィークに行われたルヴァンカップ第1戦、瑞穂で行われた浦和戦。結果としては前半まったくバランスを失ったまま4失点を喫して勝負あり、というという内容だったのだが、その中で素晴らしい輝きを見せたのがユースから抜擢された成瀬であり、前半途中から投入されて違いを見せつけた秋山だった。

 成瀬についてはその魅力をグラぽに寄稿させていただいたので詳細はそちらに譲るとして、秋山については投入直後から、慌てていたチームが目に見えて落ち着く形になったし、ボールを引き出す、受ける、蹴る、などの能力もさることながら、サイドバックとしての守備面も開幕に比べて大きく向上している。ルヴァンでもだけどリーグの方でも、中に絞ってのカバーとサイドが変わった時の寄せ方なども間合いの取り方が明確に向上していて、正直「別人が守っているのでは」と疑ったくらいの動きになっているように思う。

 特に裏抜け仕掛けたイを寄せてつぶしたプレーは彼の判断力の向上の証としてもっと褒められていいプレーだった。(ホーシャが巻き込まれて負傷したのは不幸な事故だったが)

 もちろん攻撃面についての心境も著しく、止める蹴るはもちろん運ぶことも含めてこなせる彼については今後どうやって育てていくのかと思っていたのだけど、ビルドアップにはバックラインに左利きが欲しいということと、守備面での進境を見る限りはこのまま左SBのスペシャリストとして育てるのも悪くないし、いい成長曲線に乗ってこれば代表も視野に入ってくるのでは、と思わせる序盤の彼の活躍ぶりである。

 そして同じように目を見張るような成長を見せているのが菅原で、こと湘南戦に至っては彼が17歳であることは完全に頭から飛んでしまっていた。開幕戦のミスを糧に相当な反省を自分に課していたのだろう、判断にはより丁寧さが増し、かといって腰が引けるようなこともないというプレーぶり。どなたかが「常に自分を見失わずプレーできる」のが菅原だと仰っていたが、それにしてもこれだけ自分を持ってプレーが出来るという事実は年齢に関係なく素晴らしいとしか言いようがない。

 守備面の安定に寄与する一方で、この湘南戦では今までよりもボールを持ち上がったり、縦に糸を引くようなグラウンダーの楔を入れてみたり、攻撃面でも少しずつチャレンジするシーンが増えてきた。湘南のプレスを見る限り菅原にボールが入った時はスイッチを入れるように出来ていて、それを見越してビルドアップが左の秋山のところに偏る安全運転だったというところはあったのだけど、相方が櫛引となると菅原がボールを扱える能力を見せなければいけないシーンは増えてくるかもしれない。

 この年齢でそこまでの重責を背負ってもらうのはどうなんだろうと思ってしまうのところもあるが、これまでの伸び方を見る限り、この壁も案外簡単に乗り越えてしまうのではという期待感もあり、先が楽しみで仕方ない。

 もちろん昨年からでいけば青木和泉宮原と成長著しい若手は多い。成瀬、藤井、萩野に梶山、深堀といったユースっ子も彼らの背中を追いかけてさらに伸びていってくれることを祈りたい。何せ、監督は「良ければ使う」風間監督で、今年のチームの人数は少なめ。そして、怪我人も出ている状況なのだ。さあ、そのプレーで序列をひっくり返そう。そんな水曜日の楽しみ方も良いのではないだろうか。

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闘鷲降臨~艱難汝を玉にす(17-18GAME41~42)#FE名古屋

2018/03/12 16:22

→人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長する

 外国籍選手ギャレット・スタツと得点源の神津祥平の負傷離脱というピンチを選手とコーチ陣でいかに埋めるのかというのがテーマとなった今節。しかもぶつかるのはよりによって今季対戦2連敗中と相性の悪い茨城。もっとも、相性の悪さというのはそういう巡り合せも含めてのことだとは思うけれども。困った時の預けどころのTOP2を失った状態でどんなプレーをするのか、この逆境を上手く乗り越えられれば終盤に向けてまた一つ力が手に入るよね、という、そんな望みを抱きながらの2試合になった。

【GAME1】

 そもそもFE名古屋首脳陣はどこに活路を見出すのか、ということに注目だったスタートの5人は、センターができるジョシュ・ホーキンソンではなく、純正3番のロドニー・カーニーを持ってきた。節が終わった状況なので書くが、ジョシュがかなり体調が悪く、下手したら外国籍1で臨まなければいけなかったかもしれない状況を強行出場、という形だったようだ。経緯はどうあれ、これは「インサイド狙われるのは上等、スモールラインナップによる殴り合い」を選択したという宣言に等しい。これが吉と出るか凶と出るか、凶なら今週はもうダメかもわからんね、という背水の陣。

 で、結論から言うとこれは成功する。このFE名古屋の構成に対して茨城はリカートを栗野に、久保田真庭をロドニーにマッチアップさせたが、栗野の外のミドルがポンポンと決まったことでリカートが外に引っ張り出されたスペースをロドニーが縦横無尽に使う形。アップ時から見ていてもチーム全体のシュートタッチが良かったことはゲームに入ってもそのまま表れていてわりとタフというかズレを作り切れないところからのシュートも良く入り、「リバウンドを失うのは上等、殴られたら殴り返す」を最後まで展開することには成功していた。

 もったいなかったのはツイッター上でも書いたが3Q終盤の体力温存のために「誰が点を取る形にするのかよくわからない」5人をコート上に送り込んだところで実際に攻撃の停滞が原因で相手にイージーバスケットを決められてリードを溶かしたこと。リードを取り続けて相手を焦らせ、少しでもシュート確率を落としたいゲームプランを自ら崩してしまったことで、4Q以降の流れを苦しくしてしまったように思う。とはいえそれでも一旦はリードで最終盤を迎えられたわけで、戦術としては部分的には成功と言ってよかった。それだけに勝ちたかったし、体力とリソースを突っ込んでの敗戦の反動が心配になった1日目の結果であった。

【GAME2】

 前日の激戦から一夜明けてのゲーム2。前日は負けたとはいえ戦術的には一定の手応え、でも体力面でちょっと心配、なFE名古屋。勝ったはいいけど、ロドニー・カーニーへの対策は最後まで見えないままだったね、な茨城。どこを変え、どこを続けるのかに注目が集まる試合序盤。

 結局蓋を開けてみるとどちらも考え方はほとんど変えずに臨んだ、が正解。ただし、この日は茨城はそもそものシュートが良く入っていた。前日は外したあとのリバウンドでカバーをして、という形だったが、この日の前半は3Pが60%以上、2Pは70%以上とシュートが極めて好調で、それが反映された得点に。かといってFE名古屋の守備が全くハマっていなかったかというとそうでもなく、前半でTOVは11、2Qだけでも8のTOVを誘発したことで、茨城は前日と同じ程度の得点に終わっている。

 ではこの日何が違ったかと言えば、とにかくシュートが入らなかった。特に2Qはチーム全体でFG%が20%を割り込んでおり、結局わずか30点を積み重ねたのみで終了。これで、勝つためには後半50点取ったうえで相手を30点台に抑え込むくらいのゲームが必要になり、追い込まれるFE名古屋。それでもプレーの方針は変えず、とにかく諦めずに脚を動かし続ける。

 その執念が実り始めたのが3Qで、良く入っていた外のシュートが徐々に落ち始め、茨城も得点に苦労すシーンが見え始め、迎えた第4Q。完全にスローダウンした相手の攻撃に対し、こちらは効率的な外のシュートを決めて差を詰めると、最後は今節絶好調のロドニーのカウントワンスローで勝ち越し。その後の攻撃、リバウンドを必死のディフェンスでしのぎ切り、体力的に厳しい2戦目で最大15点差をひっくり返すグレートカムバックを成し遂げた。

【この節の戦術について】

 この節の各試合終了後の渡邉HCのコメントでいずれも「戦術」というフレーズが出ていたように、ジーと神津不在の今回は、かなり首脳陣も苦心して戦術を組んできていたのだと思う。2試合を通してみて、おそらくチームとしてかなり気を遣っていたであろう部分は攻守それぞれ1点あるように見えた。

 まず守備については、恐らく2枚しかいない外国籍選手の体力とファウルのマネージメントが前提条件だったように思われる。そのために行ったのが

①on1でロドニーが出ている時間帯、相手の外国籍にぶつけるのは栗野か坂本

②on1on2に関わらず、リカートとチュウへのダブルチームはかなり早いタイミングで行き、楽に1on1させない

③パスアウトされるボールにはローテーションし、パスアウト即シュートは根性で阻止

④コーナー3Pは極力打たせないようにケア。

⑤横パスで45°~正面の外はある程度仕方ないが、一本でも多くパスさせてローテーションで対抗

 という形だった。これを可能にしたのは高さはあるけど機動力がイマイチな2人が休んでいることで相対的に脚が使える選手が揃っているという怪我の功名ともいえる。そしてこれは1試合目はある程度上手くいっていたのは相手のFG%を見てもわかるし(1試合目はその後リバウンドで負けすぎた)、2試合目の前半はあまり上手くいっていなかったというのもFG%の数字で見えてくる。2試合目の後半は相手の3Pを20%以下に抑えた一方でDRBも75%以上確保したわけで(前日は50%をようやく超える程度しか確保できなかった)、守備に関しては前日から継続していた戦術がようやくバランスよく実を結んだのが2試合目の後半だったと言えそうだ。

 一方で攻撃については、ロドニーを使うことで必然的にできるミスマッチを上手く利用してズレを作っていた。ロドニーは切れ込んで合わせの中に捌くタイプではなく、引き付けたところからは外へのパスが多くなるので、普段のFE名古屋の外の精度だとじゃっかん心もとない部分もある(除く福澤)んだけども、1試合日はキャッチ&シュートもそこからドリブルで切り込んでのシュートも良く入っていて、高さがなくても外がしっかり入ればチャンスがあるよね、と思わせる形だった。

 2試合目の4Qについてはそれをさらにもう一つ推し進めて、on2でもジョシュが外でボールをもらういわゆる5アウトの攻撃を展開。高さで殴るのがメインのFE名古屋としては実に珍しい形だけども、体調が良くなさそうだったジョシュのシュートタッチに当たりが来たこのタイミングでは威力が抜群。それでもロドニーのドライブを警戒しないといけない茨城のディフェンスを尻目にジョシュ、兒玉、成田が次々にノーマークの形で3Pを沈め、最後はロドニーのドライブからのバスカンで締めと、それぞれが持ち味を発揮して得点を重ねる理想的な流れにできていた。

 普段なかなかドライブレーンが空かないロドニーが活き活きしていたのを見ると、ジーが戻ってきたとしても彼を下げている時間帯にこういう闘い方をして目先を変えるのも有効そうだし、また今までのやり方とは違った武器として使うことが出来そうだ。前節の時にチームとしてのスペーシングが上手くなっていると書いたけど、特にこの5アウトの攻撃はそういうスペーシングの成長の結果だと思うので、チームとしてポジティブに捉えられる1勝1敗だったと思っている。

 そして次は秋田。ラスボス。プレッシャーディフェンスの化身のようなチームにどう挑むのか、要注目。


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闘鷲降臨~2/3(17-18GAME39~40)#FE名古屋

2018/03/09 12:47

シーズン2/3が終了。勝率もだいたい2/3。少し時間が経ってしまったけど、金沢武士団戦を軽く振り返り。

 金沢のこれまでの戦いを見ると、水曜開催を除く18節を1勝1敗で分けたのが5節、あとは全て連勝か連敗で終えての20勝18敗、という現状。勝ち負けそれぞれの相手を見てみても上位チームには苦労していて、逆に同格以下のチームには取りこぼさずきっちり勝っている。良くも悪くも安定したチーム、という印象。となると、前回寒くて遠い七尾の体育館で星を分け合ったFE名古屋は同格?それとも?というところに興味がわく。

 まあ実際の結果としてはFE名古屋の連勝という形で幕を閉じたわけなんだけども、いずれの試合も得点ほど楽な展開ではなく、むしろ苦労して苦労してなんとかもぎ取った勝ちになった。なかなか相手の頭を潰しきるような勝ち方は難しいし、今年のFE名古屋にはそれはなかなかに望みづらいのかもしれない。

 その理由はチームとして根本からやり方を変えていることというのは間違いない。まあ、勝って反省を繰り返しながら首位に居られること自体は悪くないんだけど、さすがにそろそろゲームの最初から最後までビシッとやりたいことをやって勝ちきる試合が見たいところだし、そういう試合が見せられる完成度が出てこないところはちょっと不安になるよねと。

 攻撃と守備どちらが進捗が良いかというとどちらかというと攻撃側で、この土日の攻撃はシンプルなスペーシングでズレやノーマークを作り出す形が出来ているシーンが結構あって、昨年に比べると力づくでない形でのノーマークの外が増えたという印象。まあ、ノーマークで打てる外が増えたけどなかなか決まらないシーンも多くて(特に2試合目は酷かった)、まだまだ発展途上という部分も。

 一方の守備についてはアンダーサイズの選手を並べている影響でどうしてもプレッシャーがかからない、もしくは追いかけすぎで最終的に相手にノーマークのシュートを許すというシーンも多く、またシーズン当初より減ったとはいえ、追いかけすぎで崩れた陣形で相手にオフェンスリバウンドを許すシーンもまだまだある状況。特にオーバーヘルプ問題はシーズン当初からなかなか解消されない。福岡相手にもその形でノーマーク作られたらやられるということはハッキリしたわけで、ここに解答を出しておかないとGW明けの試合では再びマットに沈む荒鷲の姿を拝むことになってしまいかねない。

 なお、そんな中2日間通して強烈な存在感を見せたのが福澤だった。Game1は23Pts、Game2は28Pts。得意の3Pだけでなく、積極的なドライブやスティールからの速攻をビシッと沈めてのこの数字は立派の一言だし、この得点を取るだけのボールを保持しながら2試合でTOVがわずか1という着実さ。今年ファウルが増える要因となっている「ここぞという時に距離を詰めてプレッシャーをかける守備」も少しずつ身になっている模様。

 逆に気になるのが成田の不安定さだろうか。年末までは素晴らしい動きだったのだけど、どうも再びシュートスランプに見舞われているようで、他の部分も含めて迷いが大きい。現状は兒玉が絶好調で支えてくれているのでなんとかなっているが。

 チーム全体でも神津、ジーと怪我人が増えてきているところもあり、また今週末来週末は茨城・秋田と苦手・強豪が続く正念場。ここをいい形で終えて、来るべきGW明けのプレーオフで福岡に再挑戦する権利をきっちり確保したいところだ。

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赤鯱随想~'18Week2、託す思いと背負う人

2018/03/08 14:34



2018年3月3日土曜日。名古屋グランパスが磐田をホーム、トヨタスタジアムに迎えてのホーム開幕戦、ということで現地観戦してきた。

 試合の内容については

・昨年の最終戦と比べても、選手たちはさらに上手くなっている

・それでも押し込まれることはあるわけで、そこをどのように選択肢を持つか。

・この試合はジョーが頑張ってくれていたけども、やはりポスト役にリソースを割かせすぎるのは良くない。

・ランゲラック最高や!

 という感じではあった。この辺はきっとラグさんやみぎさんが詳しくやってくれるに違いない。

 ので、僕はそれ以外のことを備忘録がわりに。

 ホーム開幕戦に38,914人入場、ホーム開幕戦のレコード達成とのこと。ジョーの加入で名古屋在住のブラジリアンな方々にも訴求して、イベントなんかも盛りだくさん。スタジアム外の広場はコリンチャンスのユニの皆様もちらほらと見えて、いつもと違う面白い雰囲気だった。 夏休み辺りにも夏のブラジル祭りやってくれないかな。その時ならサンバ隊ももっと盛り上がりそう。まあ、この日はトヨスタとしては珍しい風のほとんどない穏やかな日だったので、サンバ隊の皆様にはよかったのだけど、これはもっといい陽気の時に見たい。

 スタジアムの中は、もちろん昨年の昇格プレーオフ決勝とは違ってはいるんだけども、それでも収容率が9割を超えたスタジアムは素晴らしい雰囲気に満ちていて、昨年よりも希望に満ちた船出を勝利で飾り、それをこれだけのお客さんの前で見せられたことは、今後のこのチームにとても良い影響をもたらしていくだろうと思う。こういう勝利を、集客を積み重ねていって、いつかは「満員のトヨスタでは勝てないなんてジンクスがあったね」と、笑って話せるようになりたいところ。

 これだけたくさんの人がホームに詰めかけたのは一昨年の崩壊からチームが立ち直って、それまでのファン・サポーター、そして「グランパスのことを悪くは思っていないけどファン未満」な地元の人たちと、改めて絆を結ぶことができ始めているということの証なのではないだろうか。もちろんその過程でいろいろなものを捨てたり拾ったり、選択をしてきたわけで、それに付いてこられなかった選手もファンもいたのは間違いないわけだけども、今回の変化を前向きでなくとも受け入れられたファンとはより深くつながり、そしてそれを広げていこうというチームの意志に、乗ってくれる地元の方々が増えてきた、ということは単純に喜ばしい。

 前の体制や選手たちを深く深く愛していた方々には恨み骨髄という向きもあるだろうけど、そういう方々も恨みを忘れられる頃に戻ってこれたら良いとは思うし、その選手について行ったり、他のチームのファンになるのだって有りなのだろうし、他のスポーツにのめり込むことで忘れようとすることなんだって一つの手なんだろうと思うし。愛と憎しみは裏返し、それもまた人生、それもまたスポーツ、それもまたフットボール。

 どこかの炎上バカが「他人に自分の人生乗せてんじゃねえよ」なんて嘯いたこともあったけど、プロの興業というのは多かれ少なかれ「ファンが思いを託し、選手はそれを背負う」ことで成立しているわけで、「思いを背負ってくれるという期待が裏切られた」と感じたファン・サポーターがその対象に感情をぶつけたくなるのは止められないよなあ、とも思うし、それに対してけじめをつけられなかった件の選手については、やはり思いを託すだけの器ではなかったのだなあ、などと試合後に改めて感じたりもしていた。

 これは選手ファン双方に手痛い経験なのだとは思うけど、僕らもきっと懲りずに「思いを背負い続けてくれるバンディエラ」を追い求めるのだろう。そう考えると、腰が据わらずフラフラしていた名古屋グランパスというチームに、「ピクシー」「楢崎正剛」「中村直志」と、変わらず背負ってくれた選手がこれだけ居たことは奇跡のように思える。今変わろうとしているチームはそんな選手を生み出してくれるだろうか。生み出してくれそうな期待、予感はあるのだけど。

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赤鯱随想~伸び盛りの人間に必要なのものは

2018/03/01 12:59

正しい挫折!

by高嶺あやめ@リベロ革命

 というのがこの1週間ほどの名古屋グランパスの動向からの感想。それは菅原のトップチームデビューを見た感想でもあり、杉本の完全移籍を耳にしたときの感想でもある。

 先週の土曜日に行われた名古屋グランパスの開幕戦、高校生(新3年)の身でスターティング11に名を連ねた菅原由勢。弱冠17歳の若武者がリーグ戦のしかも開幕戦にスタメンとして抜擢され、90分間戦い抜けたというだけでも十二分に凄いこと。しかも監督は悪ければHTでも容赦なく交代させる風間教授だからその価値はなおさら高い。

 その一方で、グランパスが喫した失点の両方に関わってしまったことも紛れもない事実で、おそらく本人は嬉しさを噛みしめつつも、反省でそれどころではなかったという状態ではないだろうか。

 これが引き分けや敗戦という形で終わってしまったら、非常につらい立場に立たされてしまっていたであろうことも事実で、そういう意味では3-2での勝利という形で「勝って反省」できたということは今後のチームにとってはこの上なく大きなものを得た。開幕戦で抜擢された若武者に「正しい挫折」を味あわせつつ、勝ち点3を取り切る。今年のチームに求められるのはこういうところではないかなあという開幕戦であった。

 菅原に限らず、風間教授の「良い選手なら年齢立場にかかわらず使う」という方針は昨年から継続している様子。その方針の中どうやらユースっ子がメキメキ序列を上げたりしている様子なのだが、そのあおりを受けたと思しき形で昨日完全移籍が発表されたのが杉本竜士だった。

 昨年の前半戦に切り札として抜群の存在感を見せた杉本だったけども、その個の力をグループの中で表現しきれずに序列を下げていた、という印象は否めず。自身初のJ1という舞台を前に、それでも出場機会の方が大事と考えてJ2で再びのチャレンジを選択、というのはまだ若い彼にとっても挫折と言えるのだろうけど、グループの中での個の表現、という彼にとっての大きな宿題をクリアできれば、チームであれ個人であれ、J1の舞台に足を踏み入れる資格が得られるのではないだろうか。

 他のグランパスファンの方もそういう方が多いと思うのだけど、昨年1年をともに過ごしてくれた選手は、なんというか特別な連帯感、同志のように感じる気持ちがあって、この別れも少し寂しい。

 ただ、個の力はしっかり磨いてきたこのタイミングで、新天地が徳島というのは、彼のサッカー人生に大きなものをもたらすのかもしれない。1年間ありがとう杉本。またどこかで。

 そんな「正しい挫折」に思いを馳せたこの1週間。次の試合はもうすぐそこだ。

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