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シン・ゴジラ感想~カッコいい働くおじさんが日本を救う素敵な世界【ネタバレ有】

シン・ゴジラが面白い。

とりあえず日曜日に4回目を観に行く程度には面白い。

(以下ネタバレを含むので嫌な人は回れ右)
何がそこまで面白いかというと、
会議の運営模様を通した日本の社会の硬直化への皮肉というコメディの作りにフフッと来るし、
ゴジラ来襲に伴う災害・パニックムービーの部分にはドキドキするし、
最後の作戦の流れにはワクワクが止まらないし、
ふんだんに織り込まれた細かいネタにはニヤニヤさせられるのだが、それ以上に。

働く人たちがカッコいい。

映画の作りとして、それぞれの好みや考えが炙り出されるように出来ているのだけど、
元々「お仕事もの」「職業倫理もの」(パトレイバーとかね)が好きな僕にとっては、
今回の危機に直面した人々の働きぶりが本当に魅力的なのだ。

はぐれ者の集まり、と言われた巨災対のメンバーが当然の顔をして自分のホームである
省庁のパワーを十全に活用するところ、それでいて横のつながりも活用に吝かでないところ。
画面内外において、自衛隊、警察、消防、医療関係等の必死の努力の跡が垣間見える演出。
冒頭でコミックリリーフ的になっていた内閣の面々、大河内首相ですら、
だんだん覚悟が決まっていく様が描かれてとても良かった。
(故にあの退場劇が衝撃的でもあった)

我ながら甚だ単純なことではあるけれど、観終わった後は毎度、
「仕事がんばろう、自分の職責を全うしよう」
などと思わせてくれる映画である。

もちろん娯楽映画としても良いのだけど、働く人々には是非一度は見てほしいなあと思う。
真面目に働いた人が日本を救う、素敵な世界がそこにある。
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