君の名は。感想~走る若者を応援したくなる映画【ネタバレあり】
(追記以降はネタバレを含むのでご注意)
「叙情的で」
「映像が綺麗で」
「カタルシスがない」
などとの評判からあんまり今までちゃんと観てこなかったわけだけれど。
あまりの評判の良さに、これは観ねばなるまいということで、観てきた。
『君の名は。』
ネタバレ無しで語るなら、他の人も言ってるけど、
「ちゃんとエンタメしてる」
これに尽きる。
自分の内面をさらけ出して賛否両論カルトな支持を得たクリエーターが、
自分を出しながら受け手を考えたエンタメにきちんと向き合う。
これが素晴らしい作品を創りだす、というのが改めて良く分かった。
シン・ゴジラもそうなんだよね。
↓ここからはネタバレ入るので観てない人は回れ右。
今回の作品はエンタメでもよく扱われる
「男女の入れ替わり」シチュを基本に置きつつ、
「タイムリープもの」
「伝奇もの」
「星」
と色んな要素にそれぞれ役割を持たせ、
そこに主人公二人の想いを絡ませて最後に落としこむ形。
たぶん新海監督が自分の好きなモノを全部入れたんだろうなと思いつつ、
最後の落とし所に膝を打ったし、素直に引きこまれて感動したですよ。
嫁さんは「尾道三部作が好きなんだろうね」と言っていたけど、
確かに「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の影響を
受けているんだろうなあと感じるところもあり。
(さびしんぼう、観てないから観てみたくなった)
走り抜けた後のラストシーンに安堵しつつ、余韻を噛みしめる物語。
細かいところ、もう一回観てみようかな。
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