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赤鯱随想~往く人来る人2017 往く人編1


現時点で去就がはっきりした人を。



【往く人】

矢田旭
 風間サッカーには合いそうな技術と特性の持ち主、だと思っていたのだけど。
 どうにもフィットに苦労した結果、夏にレンタルで千葉に渡り、そのまま千葉の子になった。
 夏に天皇杯で起用された時の出来を考えると、致し方ないというところはあるような気がする。
 千葉では一時期は主力で使われていたことを考えたら、彼にとってもその方が良いのかもしれない。
 ムキムキマッチョになった千葉では再度厳しい競争に晒されるのだろうが、頑張ってほしいところ。

高橋諒
 いわゆる左SBの専門家だったのだけど、そのポジションに専門家のスキルを求めないマッドプロフェッサーの方針に完全にハマってしまった。
 変われることが強さだ、と言ってもものには限度というものがある。
 意外と持ち出しの出来るサイドのクロサーとしてはまだ見るべきものがあるはずで、湘南でそういう使い方をされれば日の目を見ることもあるのではないだろうか。

荻晃太
 準地元のGKも名古屋では出番に恵まれず、古巣を新天地として旅立つことになった。
 残したコメントはさすがの一言で、あまり出番が与えられなかった選手が残してくれたものとしてはこんなにありがたいものはないだろう。
 立場としては第4キーパーとして扱われることも多かったが、彼が真摯に練習に取り組んでくれたことが、GK内での正しい競争、ひいては武田の終盤の活躍を引き出したわけで、そういう姿勢に真のプロの姿を見た思いだ。
 ベテランの域に達した年齢でもあるけど、これまでの経験をもとに新天地の神戸でも真摯に準備を続けるのだろう。
 イケメンコラムニストGKに幸あれ。

古林将太
 高橋諒と同じくサイドの達人は、風間メソッドへの対応もだけど、どちらかといえば自分のアイデンティティとの板挟みに苦労した、という印象。
 変われなかった、というより信念から変わることを拒んだというところが正しく、そこが相容れずのレンタル、そして移籍となった。
 信念に殉じて道を分かつのは悲しいことではあるけれど、ポジティブなものでもあると思う。
 ジェットコースターのような1年半の始まり、ロビンとのコンビで希望を見せてくれたことは忘れない。
 そういえば仙台に移ってからの彼を見ていないのだけど、おばあちゃんに分かるように髪の色を戻したのだろうか。

ロビン・シモビッチ
 北欧から来た199cmの心優しき巨人も、別の道を歩むことになった。
 長い手足を器用に使う懐の深いポストワークとディープストライカーぶりは、今年の発展途上のチームの飛び道具として威力抜群で、彼がいなければ昇格は叶わず別の形でチーム離散の憂き目に遭っていただろう。
 体格から頭を使ったプレーを求められがちなところが気の毒なところだが、彼の前任者のポストでのサボりぶりに比べたら遥かに身体を張ってくれた存在でもあり、献身と活躍には感謝しかない。
 来季は欧州に戻るのか、それとも日本のどこかのチームに再来日するのかは分からないが、胸から下を目がけてボールを集めてくれるチームに行って、スウェーデン代表を狙えるような活躍を願っている。
 できれば名古屋戦以外で。
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