晴考雨読~読書メモ#002『バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる』
今回は某セコハンな本屋で見つけたこんな本を。
twitter上で政治経済関連の内容をいろいろ見ていて、もはや10年近く前になろうとしている狂乱の中の民主党政権の誕生とその没落なんかの結果として、あれが如何にダメで、未だにその総括をしない彼らが如何に信用ならないかという意識だけが残っているわけだけども、この本を読んでいると、もやもやと信用できないと思っているものが何となく形となって見えてくるように思う。
面白いので「高橋洋一 批判」とかで検索をかけてみるとそれなりに多くの批判が上がってくるわけなんだけども、検索上位に挙がってくるのをいくつか読んでみると、いかにもな民主党シンパや緊縮財政推進派と思しき方が多くて、なるほどなあと思わせられる内容であった。
もちろん氏の言うことがすべて合っているなんてことはないというか、この世の中に唯一絶対の解があるものなんてほとんどないと思っているので、そういった批判も当然あってしかるべきなんだけども、現状見聞きする内容、そして「古今東西増税によって景気を上向かせる例は存在しない」(あるかもしれないけどメジャーではないよね)という自分の少ない知識と照らし合わせてみても、少なくとも今の時点で消費増税を唱える連中は庶民を殺しにかかっている悪党と断じても差支えないよなー、などと本を読みながら思ったり。
ちなみに本を読んでいて一番好きというか頷いたところは「相関があるから因果があるとは限りません。しかし、因果関係があれば相関関係はあります。因果関係があれば相関があるのは正しい命題なので、この対偶をとると相関がなければ因果関係はないことになります。(中略)こうした基本的なことがこの国では通用しないのです」として、まともな議論をしない(で国民を騙そうとする)官僚や政治家、マスコミをぶった切っているところですかね。実際のところ学ばず責任も取らないマスコミが戦前の昔から最大の問題だと思いますけどもね。
たまにはこういう本を読むのもいいなあ。次は予測を連続で外しまくっても平気な顔をして次の年の著作を上梓する紫色のオバちゃんの著書でも読んでみようかしら(←読みません)
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