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闘鷲降臨~公式グッズに胃薬を導入しよう(17-18GAME33~34)#FE名古屋

 山形ワイヴァンズは東地区3位。ここまで上位には分が悪く、下位にはそれなり、という形で5割近辺をウロウロと。交流ゲームの組み合わせで福岡を4試合引いて4敗と考えるとちょっとツキもない。チームの中心は細身の長身PFマクシェパードと、昨季からFE名古屋の天敵としてお馴染みのCウィル・クリークモア。SG佐藤、PGの中島や河野も実力十分で侮れず、今年は伊澤らサイズのある日本人Fも揃えて、飛躍を期したシーズンだけに、中地区首位を叩いて浮上のきっかけにしたいところだろう。

 FE名古屋は年明けから東地区のチームを相手に4連勝。青森アウェイを苦しみながら連勝で帰還。守備がなかなかハマらずに苦労したが、粘り強く得点を重ねて振り切った。新加入のジーさんは加入後4試合で23.8Ppg15.3Rpg3.8Apgと、早くも大黒柱となった感。ロドニーのシュートタッチがかなり良くなってきているのも好材料。とはいえ、この二人におんぶにだっこでは昨季とやっていることが変わらない。チームとして戦いつつ、その中でこの2人の能力を活かしていくことが求められる、そんな状況。

【Game1】
 昨年クリークモアが天敵だったのは、彼が頑強さと機動力、そして技術に優れたビッグマンで、ソロモンは機動力が、シェリフはパワーが全く対抗できず、そのストロングポイントを十全に使われたという理由によるものだった。翻って今年、まずはジーさんをぶつけて様子見、だったわけだが。

 様子を見ている間に蹂躙されました、という結果に。

 相手の得点についてはジーさんの機動力とクリークモアのシュートエリアがかみ合わず、楽に打たせたシュートが気分よくすべて決まるという状況が大きいのだけど、それ以上にポストアップ時、守備をするクリークモアの腕によるプッシュをまったくファウルにしなかったことでジーさんがキレかかっていたこと、これ以外にも腕を使ったホールド系のプレーをほぼ流した審判の基準にアジャストできずチーム全体が集中力を欠いたことで攻撃が停滞し、13点の大きなビハインドを背負うことになった。

 この試合でそこを救ったのが神津である。チームとして守備で相手を抑え込む傍ら、2分で一人で7点を稼ぎ出し、9-2のランで相手をタイムアウトに追い込む。巻き起こる神津コール。さらにタイムアウト明けにも5点を積んで13点あったリードをほぼ独力で溶かしきってみせた。

 結局その後も3Qはあまりいいリズムでなく逆転を許したが、4Qは再び神津が獅子奮迅の働きを見せ、試合トータルで22Pts6Reb5Ast、3P含めたFGは9/13でFTは3/3。文句なしのMVPの活躍である。

 最後はイマイチなゲーム運びで大いに冷や汗をかいたが、勝って反省出来れば良いよね、というのが正直なところだろう。



【Game2
 前日のゲームはマクシェパードはともかく、クリークモアが全然止められなかったFE名古屋。特に、ジーとのかみ合わせはソロモンの時より若干マシとはいえあまり良くない。代わりに、ジョシュがクリークモアにもマクシェパードにも頑張って守れていたのは意外な収穫だった。前日は使われ方と自分の出来にかなりフラストレーションを溜めていたと思しきロドニーとともに、どう使い分けるのか。そして、まったく不振だったスタメン組の奮起やいかに。

 一方の山形は、やっぱりクリークモアの瞬間湯沸かし器ぶりが良しにつけ悪しきにつけ勝負を左右しそう、と思わせた昨日の1Qと2Q。マクシェパードを上手く守られてしまったのも誤算の一つで、セカンドユニットが機能するかどうか。

 前日の試合で感じたことだけれど、山形の守備は、脚で頑張るのが基本のFE名古屋に比べると手癖の悪さというか、腕で相手の動きを制限しようというプレーが多い。前日は審判が上手く認識できていなかったのか、かなり流されているシーンが目立ち、それが1Qの立ち遅れの原因となっていた。
 少しずつアジャストしつつ、「こういう動きの時にこう掴んでるから見てね」という形で審判とコミュニケーションをとるシーンが目立っていたわけだが、この日は1Qから相手の腕のファウルがガンガン吹かれており、コミュニケーションが実ったと言えるのかもしれない。2QはFE名古屋の選手も度々とられていたけど、もともと守備で腕に頼るシーンは多くないので想定の範囲内。

 ただこの日は2Qはとにかくボールがリングを通過しなかった。出だしの6分で2点。悪くない形でリング近くにボールを入れつつも決めきれなかったり、もらったFTを2本外してみたりとフラストレーションの溜まる展開が続き、逆転を許す展開。

 ここで慌てなかったのがこの日のチームの良かったところで、3Q出だしから守備を締めて10分での得点を7点に押さえると、こちらは20点を積み重ねて逆転に成功。4Qも一進一退の形にはなったが大きく相手に流れを明け渡すことなくしのぎ切って、この日は比較的胃薬が必要なさそうな勝利と相成った。

  この日のMVPは兒玉。前日の試合も成田の出来がイマイチな中で非常にいい動きを見せていたが、今日はそれに輪をかけた働きぶり。相手PG中島や河野に積極的にプレッシャーをかけて山形のオフェンスを機能不全に追い込む傍ら、アシストこそなかったものの安定したゲームメイクと自ら積極的なアタックでチームが苦しいときにコンスタントに得点をもたらし、15Pts。ブースターからは発表前に兒玉コールが出て、チームメイトも最初からインタビューゾーンに押し出すほどの出色の出来であった。

【好調?】
 6連勝。うち3試合は、最後のシュートを許していたら勝敗がひっくり返っていた、1ポゼッション差の勝利。勝負強いことを喜ぶべきか、不思議の勝ちに気を引き締めるべきか。多分両方。

 次は福岡ライジングゼファー戦。このままプレーオフへ進んでいくと仮定すると、1戦目で昇格を争うことになるであろうことは間違いない。最低限、相手に嫌なイメージを植え付けたいし、出来ることならばダブルを叩きつけてホームコートアドバンテージの争いに望みをつなぎたいというのが正直なところ。

 幸いなことにベンチも含めたチーム全体としての層の厚さは上がってきている。あとはここの所出場機会を与えられていない坂本。福岡には難敵、帰化選手のファイパプ月瑠がいる。溜めた力を爆発させるときだと期待したい。
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