闘鷲降臨~今見せるべきは矜持(17-18GAME50-51)#FE名古屋
前回のエントリのように、来季B1昇格の道が断たれたファイティングイーグルス名古屋。それでもチームは前に進まねばならない。昨年よりもチームが進んでいることを示すために。何より、昨年より格段に増えたファンへ、自分たちこそがB1昇格に相応しいチームである、これからさらにそうなっていくのだ、ということを見せつけるために。一方の金沢も次のステージに進むのは厳しく、また外国籍選手1名を失って極めて厳しい台所事情。お互いに今できる最大限と、矜持を見せるための戦い。
【game1】
現地観戦。昨年のB1断念の後の試合の脚の止まり方は見ていても相当しんどいものだった。今年はそうならないといいけど、と言いつつ見守った第1戦、結論から言うと今年1番と言っていい内容での完勝だった。試合序盤からしっかり脚を動かして相手の攻撃を堰き止めつつ、攻めては適度なスペーシングから放たれる外のシュートが次々と決まる形で1Qにリードを広げると、2Qは焦った相手のミスからの速攻でじわじわとリードを広げた。やや攻めあぐね気味だった相手ゾーンもあって、3Q終盤の相手にランを許して点差を縮められるも、4Qは再度スパートして差を広げて19点差で勝利。
結果的に3Pが50%以上決まればもちろん楽な展開ではあるんだけど、それを可能にするくらいに良いシュートチャンスを作れていたということでもある。また、3Q終わりの悪い流れを4Qに引きずらない修正もしっかりできていたのもポイント高い。何より、冒頭に言ったような状況が前提としてあったわけで、それに負けてテンションを落とさなかったチームの精神的進歩は感じた試合だったと思う。
【game2】
前日の試合はシュートが良く入って完勝と言っていい内容だったが、特に外のシュートは水物というのが定説。また、あれだけ入れば金沢も当然対策を立ててくる。実際この試合もその効果あって、簡単にはいかない展開になった。
特に苦労したのが試合途中から金沢が繰り出してきた2-1-2から3-2にマッチアップ気味に変化するゾーンへの対応で、前日のようにズレを作って良いシュートシーンを作るということが出来ず、特に2Qはかなり攻撃が停滞していた。ゾーンDは特に外国籍が2枚入った場合、日本人によるドライブがしづらくなる傾向にあるけれど、そこを勇気を持って飛び込まないとゾーンの外を舐めるように回して外のシュートを打たされるという展開になり、ゾーンを組む側の思う壺だ。そういう意味で、停滞しかかったところで杉本が栗野のスクリーンを借りて中に切り込んでカウント&1を奪って切り開いたのは良い修正だったと思う。
結局のところ接戦は終盤まで続いたのだけど、4Qのゾーンアタックは流石に慣れと良い指示が出ていたのだろう、早いパス回しからローポストのジーとハイポストで機動力と高さのあるロドニーを最大限活用するハイ&ローで着実に得点を積み重ね、守備で若干の隙を見せつつ(いくら3が少ない選手とはいえ、ミドルは入る外国籍にあんなとこで3Pフリーで打たせるんじゃないよ)も勝ちきった、という内容だった。
【ダメージコントロールは大事】
バスケットボールは基本的には攻撃側に有利なスポーツ。勝ちチームなら40、負けチームでも30はシュートが成功することになる。なので、守備はもちろんシュートを打たせないことに越したことはないんだけど、「打たせない」以上に「良くないシュートを選択させる」ことが重要になる。良いシュート悪いシュートをどこで判断するかと言えば熱血解剖Bリーグでもおなじみ「期待値」の考え方になるわけで、守る相手にもよるが「得意な場所で気分よく、期待値の高いシュートを打たせない」というのが必要な守り方だ。極論を言うと、「ちゃんとプレッシャーをかけてギリギリのとこで打たせたタフショットは入っても諦めて、そのままそういうのを打たせるよう仕向ける」というのが効率の良い守り方と言えるだろう。
そういう意味で気になったのが今節の、特にgame2の井手への守り方で、ピックに対してアンダーやスライドを選択して自ら距離を広げてプルアップの3Pを許すシーンが見受けられた。井手は今季3P%が33.7%と期待値が1を超えてきて、なおかつ3P試投数の比率が5割近くと3Pシュートを積極的に放ってくる選手というのは数字を見ても分かるところで、そういう選手に思い切りよく3Pシュートを打たせる守り方はちょっとばかり隙が大きいやり方だと言わざるを得ない。
チームから指示が出ていてマッチアップした選手(福澤とか兒玉だったように思う)がうっかり、もしくはサボったということなのか、それともチームがそういう指示を出していなかったということなのかは定かではないけれど、3Pシューターに気分よくシュートを打たせることは現代バスケでは自分の首を絞めるだけ。勝った時だからこそ反省して、今週末の天王山の教訓としてほしいところだ。
【game1】
現地観戦。昨年のB1断念の後の試合の脚の止まり方は見ていても相当しんどいものだった。今年はそうならないといいけど、と言いつつ見守った第1戦、結論から言うと今年1番と言っていい内容での完勝だった。試合序盤からしっかり脚を動かして相手の攻撃を堰き止めつつ、攻めては適度なスペーシングから放たれる外のシュートが次々と決まる形で1Qにリードを広げると、2Qは焦った相手のミスからの速攻でじわじわとリードを広げた。やや攻めあぐね気味だった相手ゾーンもあって、3Q終盤の相手にランを許して点差を縮められるも、4Qは再度スパートして差を広げて19点差で勝利。
結果的に3Pが50%以上決まればもちろん楽な展開ではあるんだけど、それを可能にするくらいに良いシュートチャンスを作れていたということでもある。また、3Q終わりの悪い流れを4Qに引きずらない修正もしっかりできていたのもポイント高い。何より、冒頭に言ったような状況が前提としてあったわけで、それに負けてテンションを落とさなかったチームの精神的進歩は感じた試合だったと思う。
【game2】
前日の試合はシュートが良く入って完勝と言っていい内容だったが、特に外のシュートは水物というのが定説。また、あれだけ入れば金沢も当然対策を立ててくる。実際この試合もその効果あって、簡単にはいかない展開になった。
特に苦労したのが試合途中から金沢が繰り出してきた2-1-2から3-2にマッチアップ気味に変化するゾーンへの対応で、前日のようにズレを作って良いシュートシーンを作るということが出来ず、特に2Qはかなり攻撃が停滞していた。ゾーンDは特に外国籍が2枚入った場合、日本人によるドライブがしづらくなる傾向にあるけれど、そこを勇気を持って飛び込まないとゾーンの外を舐めるように回して外のシュートを打たされるという展開になり、ゾーンを組む側の思う壺だ。そういう意味で、停滞しかかったところで杉本が栗野のスクリーンを借りて中に切り込んでカウント&1を奪って切り開いたのは良い修正だったと思う。
結局のところ接戦は終盤まで続いたのだけど、4Qのゾーンアタックは流石に慣れと良い指示が出ていたのだろう、早いパス回しからローポストのジーとハイポストで機動力と高さのあるロドニーを最大限活用するハイ&ローで着実に得点を積み重ね、守備で若干の隙を見せつつ(いくら3が少ない選手とはいえ、ミドルは入る外国籍にあんなとこで3Pフリーで打たせるんじゃないよ)も勝ちきった、という内容だった。
【ダメージコントロールは大事】
バスケットボールは基本的には攻撃側に有利なスポーツ。勝ちチームなら40、負けチームでも30はシュートが成功することになる。なので、守備はもちろんシュートを打たせないことに越したことはないんだけど、「打たせない」以上に「良くないシュートを選択させる」ことが重要になる。良いシュート悪いシュートをどこで判断するかと言えば熱血解剖Bリーグでもおなじみ「期待値」の考え方になるわけで、守る相手にもよるが「得意な場所で気分よく、期待値の高いシュートを打たせない」というのが必要な守り方だ。極論を言うと、「ちゃんとプレッシャーをかけてギリギリのとこで打たせたタフショットは入っても諦めて、そのままそういうのを打たせるよう仕向ける」というのが効率の良い守り方と言えるだろう。
そういう意味で気になったのが今節の、特にgame2の井手への守り方で、ピックに対してアンダーやスライドを選択して自ら距離を広げてプルアップの3Pを許すシーンが見受けられた。井手は今季3P%が33.7%と期待値が1を超えてきて、なおかつ3P試投数の比率が5割近くと3Pシュートを積極的に放ってくる選手というのは数字を見ても分かるところで、そういう選手に思い切りよく3Pシュートを打たせる守り方はちょっとばかり隙が大きいやり方だと言わざるを得ない。
チームから指示が出ていてマッチアップした選手(福澤とか兒玉だったように思う)がうっかり、もしくはサボったということなのか、それともチームがそういう指示を出していなかったということなのかは定かではないけれど、3Pシューターに気分よくシュートを打たせることは現代バスケでは自分の首を絞めるだけ。勝った時だからこそ反省して、今週末の天王山の教訓としてほしいところだ。
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