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闘鷲降臨~2017-18シーズンレビュー選手編その7:#26神津、#41ジー #FE名古屋

[26]神津 祥平
1718神津 
 キャプテンを務め、地区優勝を逃して涙にくれた昨季。迎えた今季はキャプテンの立場を伊藤大に譲り、背番号も杉本に譲って心機一転、というシーズンとなった。やはり昨季はキャプテンとしてチームを引っ張るという立場がかなりの重荷になっていたのだろう、今年はプレーしていても明るい表情が増え、また昨季よりも精神的にも肉体的にも安定した状態を保つことが出来ていたように思う。
 神津の武器と言えばその体格とステップワーク、そして柔らかさを兼ね備えた得点力。その一方で機動力という意味ではやや心もとない部分もあり、チームが昨季よりもボールや人を動かす攻撃を指向する中で、ややボールを保持するシーンが多く「重く」なりがちな彼の能力をどのように組み込むかに注目していた。結果としては懸念は杞憂に終わった、というより、「チームの指向するボールムーブやスペーシングが思うように発現できないとき、神津が1on1で取ってくる得点やフリースローがチームを助けていた」というべきかもしれない。自分より小さい相手にはパワーと高さで、大きい相手にはステップワークと技術で優位を築き、少しずつでも得点を重ねるところは、今季のチームをどれだけ助けたか分からない。
 冒頭で昨季との比較を出したが、今季は特に2PFG%が50%を超えてきており、また30分あたりで換算するとアシスト数なども大きく増加していて、チームの考える方向性にもアジャストする姿勢を見せつつ、自分のストロングポイントを出してチームに貢献する姿が、数字からも見えてくるように思う。
 その一方で機動力の不足は攻守両面で拭いがたく出てきてしまうのも事実で、攻撃面ではより速い選手に寄せられた時のターンオーバー増加、守備面では相手パスに振り回されることでカバーローテに穴があいたりファウルが嵩んだりする、というシーンが散見された。得点をしっかり取ってくれる分を考えれば収支は十分にプラスではあるのだけれど。昨季よく指摘された審判への異議の部分については今季は「審判にしっかり見てもらうためのコミュニケーション」の範疇で収まっていて、ベテランらしい落ち着きとともに良い役割を担っていた。
 年齢的にはまだ31と老け込む歳ではないとはいえ、機動力が伸びるというような年齢でないのも事実。ただ、「ボールを渡したら得点を積むことができる」選手であり、多少の粗はうまく隠して使っていくべき、と思わせる選手なのも間違いない。来季もたくさん神津コールをする機会があると良いなあと思っている。

[41]ギャレット・スタツ/Garrett Statz
1718ジー 
 今季開幕からB1島根に加入した7フッター。サイズとゴール近くで両手が使える堅実なセンターではあるが、B1ではパワーもしくは機動力の部分でどっちつかずになる面が大きく、成績不振に陥っていた島根はテコ入れ策として契約を解除する道を選択した。そこに目を付けたのが、新加入Cハーバート・ヒルの安定感のなさに悩んでいたFE名古屋で、契約解除からあまり間をおかずに契約、年明け早々からチームの一員となった。
 チームへのアジャストがどうなるか、というのがまず一つのチェックポイントだったが、これは全く問題がなく、年明けの福島戦で昨季のエースセンターかつ似たようなサイズのソロモン・アラビを相手にいきなり24Pts16Reb→28Pts18Rebの怪物じみた成績を残すと、結局トータル27試合のうち18試合で得点リバウンドのダブルダブルを叩きだすなど、大黒柱というにふさわしい成績を残した。怪我で2度ほど離脱したがあまり時間をかけずに戻ってこれたというのもポイントが高く、とくにプレーオフで痛みをおして帰ってきてくれたのは非常にありがたかった。そんなところにも彼の勤勉さが垣間見える。
 プレーについては決して器用でもしなやかでもないが、自分のストロングポイントがよく分かっていて非常に堅実。またシュートレンジも決して狭いわけではなく、時にはミドル~3Pも入れてくるようなスキルの持ち主でもある。身体能力もすごく高いわけではないが十分なパワーと高さを兼ね備え、インサイドでは強靭。やや機動力に欠くのが玉に瑕、といったところ。またチームにあっという間にフィットしたことやアシスト数を見ても分かるとおり賢く勤勉でなおかつ年齢もまだ28と若い。ジョシュと並んでいち早く再契約が発表されたが、チームの軸を定めるという意味で賢明な判断だったのではないだろうか。
 来季に向けては本人のスキルという部分より、彼が出ている時、出てないときの使い分けをいかに行っていくか、という使う側の問題が色濃く出そうだ。賢くて勤勉で責任感の強い選手だが、けして万能選手ではない。自分が点を取らなければいけないという責任感のあまり、ロングミドルを「打たされて」しまった熊本戦のような孤立無援の状態にならないよう、いかにチームに組み込み、チームの力にしていくのか。首脳陣と周りの選手の頭の中身が試される選手であることを意識して、次のシーズンも活躍できる環境を整えてあげてほしい。
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