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闘鷲降臨~2017-18シーズンレビュー チーム定量分析・攻撃編 #FE名古屋

 さて、前回までで選手別のレビューは終わったので、今回からはチーム全体の話を。まずは数字から見て、昨季と今季、チームが変わったのか、変わったとしたらなにが変わったのかを、実際のプレーの印象と照らし合わせつつ分析してみたい。今回はとはいえ、勝った試合と負けた試合を分けない分析も不十分になってしまうので、シーズン全体・勝ち試合平均・負け試合平均の3項目を昨季今季それぞれに算出している。

【得点・失点・ペース】
得点 
 合計ベースで対昨年、得点が+2.2点と向上。一方で失点が+4.6点と大きく悪化している。勝ち負けを比べてみると勝ちゲームは昨年と近い数字の推移だが、負けゲームでの得点が+6.6、失点が+6.8といずれも大幅に増加。勝ち負け問わず得点は増えた代わりに失点も増えたわけで、外の人間から見ると見ていて面白い試合をするようになったとも言える。
 ちなみに個別で見ていくと、6点差=2ポゼッション差以内の点差での決着は、昨年の17試合(12勝5敗)に対して、今季は23試合(15勝8敗)。勝つにしろ負けるにしろ、胃の痛い接戦は間違いなく増えた。やはりチーム公認の胃薬をグッズ化するしかない。
 面白いのはPace=各チーム各試合の総攻撃回数の近似値が、昨年と今年で変わっていないこと。攻撃回数が増えずに得点が(失点も)増えているということは、より効率よく攻撃が成功(相手のも)しているということ。この辺りはまた後の項目で詳しく見ていく。

【攻撃・各種%における変化】
FG% 
 昨季と今季で比較した際、一番進歩したと言えるのがFG%関連だ。合計の数字でも昨季から今季でFG%43.4%→46.4%(+3%)、3P%33%→37.6%(+4.6%)、FT%70.7%→72.6%(+1.9%)と軒並み向上した。特に面白いのはそれ以上に勝利時と敗戦時の差分で、昨季は勝利時と敗戦時でFG%で7.9%、3P%で12.3%もの差があったのが、今季は4.8%、4.7%にそれぞれ減少。少なくとも、昨季の「攻撃が一度頓挫すると気絶しっぱなしで打てども打てども入らない」という負けパターンは影をひそめ、悪い時も悪い時なりに入るシュート機会を作り出すことが出来てきている、ということだろう。
 このFG%はそのままeFG%の高さ、そしてそのまま得点の多さにも反映されていて、攻撃の面は昨季と比べても大きく進歩したことが数字に裏打ちされた結果となった。

【攻撃・得点エリアについて】
 basketball.naviさんの出してくれている数値で、PitP=ペイントエリアでの得点があるので、これをもとに3P、PitP=ペイント内2P、Mid=ペイント外2P、FTの4種の得点比率を計算して、昨季との違い、勝利時敗戦時の違いを見てみる。
得点比率 
 まず昨季を見てみると、目を引くのが高いPitP%になるだろう。昨季はソロモン・アラビというハイタワーを筆頭にペイント内での得点を指向する選手が多かった影響だが、負け試合では比率が高まりすぎる傾向で、「3Pを苦しい形で打たされて入らず、インサイドに過剰に頼る」チームの問題点がここに浮き彫りになっている。
 ここで今季の数字と比較をしてみると、昨季→今季ではPitPの比率が約5%下がり、その分3Pの比率とFTの比率が上がっている。この2つはよく言われるバスケの数値分析でも「効率がいいオフェンス」と言われる点の取り方となる。また勝ちゲームと負けゲームの数字を比較してみても昨季ほど落差があるわけではなくなったのも大きな変化と言えるだろう。

 今年のチームはソロモン・アラビを放出するなど、特に序盤は昨年からバスケットボールを変えようとかなり努力をしていた。そして、傍目からは年末にハーブさんを放出してジーを加入させることで、ソロモンの時と同じようなバスケに時計の針を戻したのではないか、などと勘ぐっていた。もちろんそういう面もないわけではないのだろうけど、数字を見る限りでは昨季の反省をもとに複数の武器を持つことという目標に向けては確かな成長を見せていたことが分かったのは嬉しい発見だった。
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