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闘鷲降臨~2017-18シーズンレビュー チーム定量分析・守備編 #FE名古屋

昨日の続き、今日は守備編。

【守備・成長と新たな問題点】
得点 
 昨季に比べると、平均で5点近く、負けゲームでは7点近く失点数が悪化。ペース=お互いの攻撃回数があまり変わっていないことを考えても、明確にディフェンスに問題を抱えたシーズンだったと言えるだろう。もっとも、数字を見てみると昨季より改善した部分がないかといえばさにあらず。
reb 
 この表を見ていただいても分かるとおり、勝ちゲームでオフェンスリバウンドを確保される比率は大きく減少した。負けゲームに限っても、昨年よりは減っている。昨季の「守備は相手のシュートが外れたら終了、あとはソロモンの仕事」からは少し脱却し、リバウンドは昨季より確保できるシーンは多くなった。
相手FG% 
 では、実際になぜ数字が悪化しているのかを探っていく。まずは相手チームのFG%を見てみると、3PFG%は1%程度の悪化となっている。これは得点にすると0.6点~1点分くらいの影響度でしかない。となると、大きく影響しているのはFG%の方だろう。3Pを除いた%を出してみると、やはり平均で5%、負けゲームでは7%近く悪化していた。1試合に40本ちょっとの2PFGが打たれることを考えると、5~7%の差だと約4点~6点を余分に与えていることになる。どうやらこっちが本命と言えそうだ。
 2PFGはどのようなシチュエーションで放たれるかというと、①-1速攻でペイント内、①-2ハーフコートでペイント内、②-1速攻でミドル、②-2ハーフコートでミドル、の4種類に分類できる。数字の指標としてはこれを完璧に分けて集計しているものはないけれども、上記のO-PitP(ペイント内失点)とO-FBP(速攻による失点)を見るとある程度類推できるはずだ。
相手得点比率 
 ということで数字を見てみる。ペイントゾーンでの失点は特に負けゲームで9点近く悪化。また速攻での失点は勝ちゲームも含めたすべてで悪化。負けゲームに絞ると6点もの悪化である。速攻での失点は全てがゴール下というわけではなく、アーリーオフェンスからの3Pも含まれる。6点すべてがペイント内失点とはならないが、ペイント内失点の悪化のかなりの部分は速攻での失点が占めていると考えても差支えなさそうだ。その一因となっているのは攻撃時のターンオーバーの増加だろう。昨季に比べて約2個の増加だが、この速攻失点の増加を見る限り、昨季よりも速攻に繋がりやすい形のミスが増加しているのは間違いない。もちろんこれは単純に守備の問題ではなく、攻撃と繋がっている話。主に負けゲームでは相手の圧力に耐え切れずミスを犯すシーンが非常に多く、それが大量失点の原因となった。福岡・秋田との試合はこういった内容だろう。一方それ以外の相手については、昨季よりも単純にインサイドを叩くという攻撃を減らした結果攻撃は多彩さを増したが、そこに慣れていない部分もあってミスが増えたと考えられる。来季どのような形で攻撃を組み立てるのかは不明だが、攻撃のやり方が向上することでこの部分の失点は減っていくかもしれない。
 もう一つの失点の原因となったのが、恐らく現チームの守備の方式によるものだろう。脚を使ってどんどんカバーローテを回し、相手に楽にシュートを打たせないという守備の指向は見て取れるが、この形の場合どんなに頑張っても最後はズレが出来る。特に、FE名古屋は身長に恵まれない選手が多く、最後にズレが出来たところで高さのミスマッチ、というパターンも珍しくない。相手に許す3P%が若干ながら悪化しているのは恐らくそういう、追いかけすぎで振り回された結果だったように思う。また、そのカバーを回す過程でファウルも増え、相手に与えるフリースローも約3本増える結果となっている。3本増えれば少なくとも2点くらい失点の期待値が増えてしまうことを考えると、やはりこの守備の適度な距離感が整理しきれなかったところが最後まで響いたというところではないだろうか。

【最後に】
 カブレラくんが「守備が売りと言っている割に」という傑作ゲンコラアップロードしていたけれど、数字を分析してみてもそんな内容のシーズンだったことがはっきり表れていた。
 バスケットボールは「タイムアップ時に1点でも相手より多く点を取っている」ことが必要なゲームだ。個人的には「取りたいときに点が取れる」「取られてはいけないときに点を取らせない」は等しく重要だと思っている。また、観戦に来たファン、特に初心者に近いファンに訴求しやすいのが「最終スコア90-80」と「最終スコア60-50」のどちらかと問われれば前者であることも間違いなく、得点が伸びていること自体は悲観すべき話でもない。来季に向けては、この攻撃の方向性を維持しつつ如何に守備を煮詰めていくかが問われそうだ。とか書いておいていたら、福澤、神津と相次いで得点源がいなくなってしまった。どうなるFE名古屋。

【おまけ・全数字】
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