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闘鷲降臨~2017-18シーズンレビュー チーム編、特徴的な数字から #FE名古屋

【1605,1051~2422】
 今季からB1ライセンス交付条件に「1試合平均入場者数1,500人以上」が追加された。昨季のFE名古屋の平均入場者数は888人。ケタが一つ足りない。かくして始まったFE名古屋フロントの挑戦だが、ことこの入場者数の点について言えば、今季は大成功と言っていい結果となった。平均入場者数1,605人。対昨季で80%上昇は、恐らくBリーグの中でも屈指の伸び率だろう。連勝で迎えたホーム開幕戦の愛媛戦は2,422人と、史上最多の入場者数となった。

 成功の要因がどこにあるのかというと、もともと精力的に行っていた選手によるクリニックやバスケットボール教室、そして運営しているアカデミーの生徒の家庭に狙いをつけ、「小学生とその親」というパッケージに強い営業をかけ続けたことが実った、というところにあるようだ。実際に今季試合会場に足を運んでみると、小学生の子供連れで観戦する姿は昨季よりも多かったように思う。

 まあ、実際のところは全てがそうということではなく、特に前半はかなりの部分を豊通の関連会社による動員が占めていたであろうことは想像に難くない。試合会場の招待向けカウンターの上には、かなりの枚数のチケットが並んでたし。ただ、ライセンス向けの集計期間(3月末まで)以降は動員の影響が少ない、という予測のもとで4月以降の集客数を抽出すると、8試合で平均1,327人。ライセンス要件の平均1,500人には届いていないけど、この数字を昨季と比べても50%上昇している。また一番少なかった対岩手1戦目でも1,051人と1,000人超えは果たしており、昨季終了時に期待していた、「最低1,000人は観客を入れる」というベース作りは確実に達成できたと言えるだろう。

 この4月以降の平均1,300人を集客のベースとすると、来季はこれを1,500人に増やすことが求められる。個人的な肌感覚になるけれど、少なくとも枇杷島SCでの開催では1,500人を超えるのと超えないのとでは応援の音圧も盛り上がり具合も目に見えて違うのだ。来季は途中から枇杷島が使用不能になる関係で一宮での開催が増える。下見と称して一宮で行われた高校総体予選を見てきたが、交通の便は最悪の一言で、相当の工夫と投資を行わないと、これまでのような集客は望めないだろう。今季結果を出したフロントが来季の課題にどのような回答を提示するのか、楽しみに待ちたい。

【0勝10敗】
 今季、プレーオフに出場したのはファイティングイーグルスを除くと3チーム。その3チームに対して、レギュラーシーズンとポストシーズンを通した10試合の結果は、残念ながらすべて黒星を並べることとなった。今季については秋田と福岡はB2においては明確に力の違う2チームだった。それでも、熊本も含めて直接対決で一つも勝てなかった(熊本には昨季から合わせて6連敗)という結果。そして、同地区のライバル茨城に対しても1勝5敗と大きく負け越し。

 昨季の結果を思い返してみると、同地区のライバル西宮には負け越し、西地区の3強には1勝5敗だった。その、やや劣勢ながらも星の上では互角に近かった西宮と島根が、あっさり1年でB2に追い返されたという事実。そして昨季と今季の結果を重ね合わせると、1年目よりもB1との距離が開いてしまったのではないか。強い相手から勝ち星を奪えない今年のチームをもどかしい思いで眺めつつ、彼我の差に慄然とするシーズンとなったように思う。

【3連敗→1勝】
 今季もうひとつの鬼門となったのが週半ばの開催の試合であった。オリンピック予選に絡む日程の短縮で今季から実施されることとなったのだが、4試合行われたミッドウィークゲームの結果は1勝3敗。単純に勝ち星が上がらなかったのみならず、試合内容も毎回最悪を更新するような酷いものが多かった。

 これはもちろん肉体の回復という側面もあるのだろうけど、普段よりも対戦相手に対する準備をする時間が短いということでもある。スケジュールはほとんどの部分共通で行っている以上、試合間隔が短い分回復等に時間が取れないのは全チーム平等。とすると原因は、チームがミッドウィーク開催の試合に向かう上でのコンディショニングやプレゲームルーチンが失敗だったことになってしまう。

 この話は、FE名古屋の選手の半分ほどが社員選手であることと無関係ではないように思う。水曜開催の試合で唯一勝ったのが「ゴールデンウィークど真ん中の5月2日のゲーム」だけ。もっとも選手たちが準備しやすかった試合のみ勝利した事実が、図らずもこのことを裏書きになってしまっているような気がするのだ。

 週半ばの試合開催の時、社員選手がどのような仕事をし、または休んで試合への準備を行っているかは詳しくは知らない。しかし、プロ契約している選手のように、全ての時間をケアや休息に充てられるわけではないのも間違いないだろう。そして来季の日程は代表強化活動を考慮し、さらに平日開催が増えると明言された。今季よりも厳しくなる日程を、どのように乗り越えていくのかが試されることになる。
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