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赤鯱随想~We're Alive@2018.12.1

なんとも薄氷の残留劇だった、2018.12.1。聖地パロマ瑞穂で迎えた最終節、相手は湘南。名古屋グランパスのファンサポーターの誰もの脳裏に2016.11.3という日付がよぎったに違いない。

そして、ゲームの進行もそのまま、2016.11.3をなぞるかのように進んでいく。与えてはいけない先制点を与え、さらに失点を重ねて0-2で迎えるハーフタイム。後半に攻勢に出て、得たPKを外国籍選手が叩き込んで1-2。ここで多くの方は思ったはずだ。「今こそ、チームが変わったという証を見せる時だ」と。

2016.11.3の時は、最後の反攻の希望となった闘莉王の綻びから追加点を許し、すべてが焼け落ちた。今年はどうだ。そう思っていた矢先に、再度得たPKをジョーが先ほどのリプレイのような形で決めきって同点となった。その後も懸命に攻める名古屋と守る湘南のせめぎあいは続き、結果として2-2のドローにて試合は終わる。

他会場でも先に鳥栖が引き分けを勝ち取り、磐田も1-1で試合を終えるだろう、そう思われていた矢先。後半ATでの川崎勝ち越しの報が、初めはファンサポーターのもとに、そして公式にも伝わり、前半戦勝ち点わずか10のチームの反攻は、勝ち点41を稼いだうえでの得失点差による決着にて大団円となった。変わっていないかのように見えた世界線は、確かに変わっていたのだ。


実は個人的なことを言うと、2016.11.3は瑞穂で試合を見た後にナゴヤドームへPerfumeのライブを見に行っていたのだけど、2018.12.1も、名古屋グランパスのレギュラーシーズン終了→ナゴヤドームでのアイマスシンデレラガールズのライブ参戦という、こんなところまで既視感のあるスケジュールだった。
今年はライブの開始時間の関係上瑞穂には行けず、入場者過多で繋がりづらいスマホの電波と戦いながら、ライブ開始直前に最後に見た残留決定の報を見て、一緒にライブを見たグラサポ兼プロデューサーのさらくんと喜び、胸を撫で下ろしつつ、心行くまでライブと、その後の飲み会を楽しめたのは、思い出として強く心に残っている。

ただ、一時の喜びに沸いたのは良いのだけど、これは同時に来シーズンへのスタート、そして、別れの季節の始まりでもある。すでに去就が注目されているレジェンド楢﨑、キャプテン佐藤寿人をはじめとして、今年も多くの別れを経験することになりそうだ。
来季、同じような思いをしないためにも、そして大きな歓喜の中でシーズンを終えるためにも。継続するべきところは継続し、変えるべきところは変え、そして補うべきところは補う。この歩みを止めずにさらに進んでいってほしいと思う。名古屋グランパスという存在が、それを取り巻く人の笑顔の種に、それも多くの人にとってのそれになってくれますように。
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