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闘鷲降臨~Jekyll & Hyde(18-19GAME33)#FE名古屋

二重人格としか思えない、前半の顔と後半の顔。
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 前日は2Qの大ブレーキによる前半12点のビハインドを後半でひっくり返したFE名古屋。相変わらず立ち上がりというか前半の不安定さは、課題。

 そして、課題がそんな簡単に解消されるはずもない。また、前日の疲労ということもあるのかもしれないが、この日のFEの選手の前半の脚の動きはとにかく鈍かった。脚を動かさずふんわりとしたパスで相手ディフェンスの表面をなぞるような攻撃では良いシュートチャンスを作れるはずもなく、最初の10ポゼッションでシュートを打った時の24秒計の残り秒数を平均するとたったの5.8秒。そして、残り1~0秒で打たされたシュートは、打てなかったものも含めて4本を数える。結果として攻撃はどこまでも停滞。2Qのオフィシャルタイムアウト時点でわずか20点のみ、HTにやっとのことで28点、という体たらく。

 では守備はというとこちらも全く嵌らず、特に昨日からシュートタッチ自体は好調を維持していたティルマンに前半だけで20点を献上。そこから作るズレを自由に使われて50失点。マッチアップしたジョシュもさすがに前日のフル出場の後にティルマンの動きを捕まえるのは厳しかったとは思う。上を目指すとするならばそれでも何とかしてほしいところではあるけど。ともかく、前日のビハインドからさらに倍増した、22点のビハインドを追いかける展開となる。

 ここまではあまり工夫なく、オーソドックスにやろうとして手札の不足に苦しんだ感のあるFE。後半はさすがに重い腰を上げて対策を打つ。狙いはティルマン。狙いというか、後半も同じように好きなようにやらせてたらどうにもならない、という考え方は、恐らく正しい。打った手は大体このような感じだ。

 ・FE側の守備のマッチアップをジョシュ→日本人ウイング、野﨑→ティルマンに変更
 ・俊敏性とパワーで平面のところならティルマンに対応できる野﨑を張り付かせ、
  オフボールオンボールともに外で楽をさせずリズムを崩す
 ・ドライブに対してはジーとジョシュをリムプロテクターとして配置し、
  楽なフィニッシュをさせない&リバウンドを確保

 結果として、この手は効果を発揮。明らかに仙台の攻撃は窮屈さを増し、シュートが落ちるシーンは目に見えて増え始める。ただ、3Qについてはシュートを落とさせるまででいっぱいいっぱいでリバウンドを確保するまでには至らず、という形ではあったが。一方の攻撃は前半よりも明確にリングへのアタックが増え始め、ようやく攻撃の歯車が回り始めた。ビハインドは18点と、ほんの少しだけ詰めて最終Qへ。

 そして迎えた4Q。ティルマンの首に鈴をつける役目はファウルトラブルとなった野﨑から杉本に代わったものの、守備のやり方の大筋は変更なし。そのままのやり方で相手の攻撃は停滞。あまり有効な手も打てないまま確率の低い攻撃が積み重なる。一方で守備面の責務を免除されたジョシュが躍動。ジーとともにインサイドで暴れまわり、あっという間に溶けていく点差に上がる会場のボルテージ。残り48秒の段階で、最大26点あったビハインドはわずか1点まで減少する。
 もう一息、とFEブースターのだれもが思い、期待通りに相手の攻撃が失敗に終わった次の攻撃、だったのだが、ここで仙台が守備で頑強さを見せ、ジーがやや中途半端な地点からのジャンパーをミス。ファウルゲームで2点差残り4秒のFEの攻撃はコーナー近くでエドがミドルを打ったものの入らず、ジーのオフェンスリバウンドからのシュートは間に合わず、で26点差のカムバックは惜しくも完遂されることなくゲームを終えた。

【ラストプレー】
 最後の4秒でのプレーは2点ビハインドでのもの。ここでの選択肢はまず①3Pで逆転まで狙う②2Pで延長を狙う、という形になるのだけど、2Pの場合はできればカウントワンスローの可能性も含めて、リングに近いところでファウルをもらうようなプレーをしたいというのが正直なところだ。そう、昨季の信州戦でジョシュがファウルをもらったような、ああいうのだ。
 その観点で最後のプレーを見てみると、逆サイドのジョシュにエドがスクリーンをかけに行ってジョシュを使うと見せかけて、ベースラインでジーのスクリーンを使ったエドが手前のコーナーでフリーになる、というデザインプレーだったようだ。ジーの限りなくムービングピックっぽい、というか審判によっては取るんじゃないかなというスクリーンで相手を引き剥がしたエドは果たしてコーナー3P辺りでノーマークでボールを受けたが、ほんの一瞬の逡巡(目の前ではしたように見えたのだ)を経てドリブルを入れてのロング2を選択。無情にもリングに弾かれる結果となった。
 普段なら躊躇なくビッグショットを打ってくれる、だろうという信頼がエドには対してはある。ただ、あそこは外れたとしても3Pを打ってドキドキさせてほしかった、という思いも少しだけある。まあ、この節のエドは全く外のシュートが合っていなかった。自信満々で打てるという状態ではなかった、というところが逡巡につながったのだろうな、とも思う。まあ、この後の試合できっと取り返してくれることでしょう。

【ただの観戦感想】
 この日の試合の観衆は1396人。1500人には及ばなかったのだけど、後半は展開もあってか素晴らしい雰囲気での、観客の声の後押しが展開されていた。しばらくお別れの枇杷島、勝ちたかったのは正直なところ。後半戦のホームは地方の少し広い市民体育館での開催も増える。ここでどれだけ収容率を上げていけるか。初めましてさんをそこで囲って来期以降の枇杷島や千種に来てもらって、初めて成功と言えると思うので、運営の皆様は頑張っていただきたいところ。
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