闘鷲降臨~スタイルを貫け(18-19GAME42-45)#FE名古屋
FE しゅのうじん は レベル が あがった
タイムシェアリング の じゅつ を おぼえた!
金沢Game1が一番苦戦したな、というこの4試合。金沢のプレースタイルはあまりリングへのアタックは多くなく、その分プレッシャーの薄い中~長距離のシュートで稼いで粘る、というところだけど、Game1は木田と本間に当たりが出たのを放置したツケで4Qに慌てる羽目になった、という感じであった。まあ、金沢のこういう戦い方はよほどのスキルがないと安定した形にはならない。Game2は外をケアされたこともあり、4Q残り5分がガベッジタイムになる大差がついた。
一方の愛媛は典型的なラン&ガンのチーム。外国籍はサイズはないがパワーと機動力がある選手を揃え、平面の戦いで勝機を見出すチーム構成。これに対してFEは少し機動力対策としてジーを多めにベンチに置き、ジョシュとシェリフの2人を出す時間帯が多かった。実はそれで押した後にジーを出した状態の方が、落差からオフェンスが上手く行っていた感じではあるのだけど、どちらにしろこの2試合は、相手ガードの守備の圧力をいなしきれずに失点を重ねたGame2の3Q以外は実に安定した戦いぶりでダブルを奪い取ったのであった。
【タイムシェアリングLv.1】
FE名古屋が今年旗印に掲げているのが「強いディフェンスから速い攻撃で得点を重ねる」というもの。実際にこの愛媛戦の2つの試合はいずれも速攻による得点が20点を超えているし、そうでない試合でもいい守備から2つほど連続で速攻を出すことで流れを持ってくる、引き戻すというシーンが多いのは間違いない。
こういうバスケを標榜すると、当然のことながら試合のペースは上がる。攻→守、守→攻のトランジションの速度も要求されるし、守備でも常に全力が必要だ。そうなると、必然的に厳しくなるのが選手のスタミナ面、ということになる。
前半~中盤にかけては、この部分においてFE名古屋は非常に拙かった。外国籍選手は40分出場が当たり前、ともすればローテーションの選手はほぼ6人に限られ、一部を除く選手が35分出場、などという状況が連日続く状態。ジョシュが脚を痛めて短期間離脱するアクシデントがあったが、試合中にこれと言った痛め方をしたわけではないことと照らし合わせれば、過剰な負担が招いた怪我と見ても間違いがないだろう。
また全員がサボらず脚と頭を動かし続けなければ機能しないカバー&ローテのマンツーマンを主にし、しかも攻撃のトランジションを強く求められるチームにおいては、日本人にも体力的な負担が大きい。となると極力フレッシュな選手をコートに置いておく方が機能しやすいはずなのだが、この辺りにも無頓着というか、「信頼できる選手しか使わない」スタンスで、ひどいときは外国籍含めた6人が35分とか出場している有様だった。
そんな話を弊ブログでも手を変え表現を変え延々書き続けてきたわけだけども、この4試合では少し変化の兆しが見えてきた。下の表はこの4試合の各選手の「第3Qまでの出場時間」である。
なぜ第3Qまでかというと、接戦であれば力がある選手を長く使いたいし、もし大きく点差が離れていればガベッジタイムとして主力はほとんど出さなくても済むのが第4Qの性質であり、負担分散のマネジメントが求められるのは第3Qまで、と考えた方が合理的に思えるからだ。

※上の表、二つある上の伊藤大和は伊藤大のまちがいです。すみません。
で、この表を見ていただくと、1名を除くと3Qまでの出場時間が25分を超えておらず、つまりもし4Qを出ずっぱりにしても35分未満で収まる選手ばかりということになる。実際はある程度交代しながらになる可能性が高く、多くても30分前後となるという意味で理想的な時間だ。
実際この4戦は点差が開いた試合が多かったこともあるが日本人選手でプレー時間が30分を超えたのは山本エドワードが1試合のみで、あとの選手のプレー時間はすべて25分以内に収まっていた。またジーとシェリフのプレー時間も、ファウルトラブルや戦術的理由もあるが30分以内には抑えられており、そういう意味で、ようやく導入されたかに見えるタイムマネジメントは及第点と言っても良いだろう。
問題はジョシュの負担で、28→29→28→30とまだまだ思うように休ませられないのが現状だ。彼が若く、そして便利に使えるのは間違いないが、いくら勤勉で鍛えていると言ってもああいうバスケで速攻まで走らせることを考えれば、やはり何らかの形で最初の3つのQで5分程度休ませることが必要なのではないだろうか。
僕がやるなら1Q2Qの間のインターバルを挟んだところで2~3分、3Qの最後2分程度を休憩に充てる形でまとまったインターバルが取れるよう、あらかじめ組み立ててしまうけれども。
ともかく、彼が勝負所でも走り抜けられるよう、そしてシーズン最後まで走り抜けられるよう、首脳陣にはより一層のタイムマネジメント能力の向上をお願いしたいところだ。
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