闘鷲降臨~艱難汝を玉にす(18-19GAME46-47)#FE名古屋
B2プレーオフのスポット争いに向けて、追いかける立場の両チーム。サバイバルレースに生き残るのはどちらか。
【Game1 FE名古屋 81-70 広島】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3945&TAB=B
前回対戦は枇杷島でFE名古屋の2勝。ちょうどジョシュが怪我で離脱し、シェリフが機動力を活かして躍動した、そんな試合になった。とはいえ、2戦目はOTまで行っていた通り実力には大きな差がないことも事実。広島はその時とは外国籍を2人入れ替えており、片方は元NBA選手のカールランドリー、というのがFEから見た広島の概況だが、広島から見れば前回いなかったジョシュが復帰したうえでシェリフが帰化してフル活用できる、というのはやっぱりめんどくさいと思うことだろう。要は、お互いのチームが前回対戦からどれだけ上積み出来ましたかね、という戦いになる。
などと思っていたのだが、初戦は前節に朝山がアンスポ×2をやらかして出場停止を食らっていたことと、外国籍のローテーションの意味合いなのかカールランドリーもベンチ外。昨年秋の対戦時とは広島の方がマイナスが大きいよね、という事前の見立て。とはいえ、こういう行けると思った時にサクッとやられてきたのがFE名古屋というチームでもあるのだけど。
蓋を開けてみると、広島は序盤から攻撃に苦労していた。朝山不在がモロに出ているという印象。これを必死こいて拾ったオフェンスリバウンドを活かし、ファウルをもらってフリースローで繋ぎ止めたのが1Q。広島のOR%は50%である。いくら何でも取られすぎだろう。FEは確率よくシュートは決まっているけど、これだけオフェンスリバウンドを奪われるとなかなか速い攻撃というわけにはいかず、ペースが上がらない。
しかし、2Qは流石に修正が入る。ディフェンスリバウンドの意識が上がったか相手に許したオフェンスリバウンドは0になり、残り7分くらいのところでは本日初の速攻からの得点も炸裂。結局このQは速攻から7点を積むなど28得点を数え、一つアドバンテージを持つ形に。
3Q‾4Q前半は再び広島のターン。また相手にオフェンスリバウンドを許す形で粘り強く詰め寄られ、一時は同点に。だが、反撃もここで品切れ。その後6分をわずか4点に押さえた一方でFEは速攻にインサイドにと15点を追加して突き放し、矢継ぎ早に怪我人が出たフィジカルな試合をFEがモノにした。怪我によるアクシデントもあってか結果的にバランスの取れた出場時間になったのは、タイムマネジメントとしては良かったかもしれない。
【Game2 FE名古屋 96-86 広島】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3946&TAB=B
前日は得点源を欠いて死なば諸共で足を止めるフィジカルな守備に頼るしかなかった広島。結果として、恐らく脚を打撲したと思しきジョシュは登録を外れ、本日は実質on2の構成。ホームでの対戦の時のメンバーに戻ったともいえるので、本日こそランドリーらの存在も含めて新・広島との対戦らしくなるだろうと目された。
実際、朝山は攻撃面では実によく働く。それはむしろ「働きすぎ」ともとれるほどに。スクリーンを使ったムービングでズレを作ってシュートを打ちまくるスタイルだけに当然ではあるんだけど、今回の対戦ではFEは朝山対策として、一つの策を打ち出してきた。それが「スクリーンでズレが出来そうだったらすべてスイッチで守り、キャッチアンドシュートを極力させない」という形だ。さらに岡本飛竜の外のシュートへの積極性のなさを見越し、シェリフや高村をマッチアップさせて離して守らせるなど、相手の得意をつぶし、苦手な領域でのプレーを強いる守備を徹底。結果として3Qまでは朝山を大人しくさせることに成功。
攻撃面では、宮崎と高村のベテランコンビが実によく効いた。宮崎は3Pが5/8のみならず、ドライビングレイアップを決めきるなど大車輪の活躍で21P。相手のon2+1に守備で対抗しつつ、高村は中で外で効果的な動きをしつつシュートを決めきって18P。そして、彼らの攻撃を支えたのがオフェンスリバウンドを7つ奪取しつつ、アシストも8を記録したギャレット・スタツであったことも付記しておきたい。
結局この日は3Q途中まで接戦だったところを3Pシュートの連続で突き放したFEが、攻撃の手を最後まで緩めず逃げ切った。
【新たなオプション】
先週のブログでも書いているが、いかにジョシュを休ませるのか、というのが今後のチームの戦いぶりに大きく影響すると考えているのだけど、それも首脳陣がジョシュを使わない構成に自信が持てないのでそれを試そうともしない、というのが一番のネックとなっていた。そこで棚から牡丹餅的に訪れたのが今節Game2のジョシュの休場である。普通に歩いてるし前日は怪我した後もプレーしてたことを鑑みるに多分打撲だと思うし、さほど長くはかからないと推測されるのだけど、こうしたアクシデントでもなければジー+シェリフの構成は使われなかったのが現実。これが機能すれば先々はまたいろいろやれることが増えるよね、という状況だった。
で、結論から言うと、ジー+シェリフに高村を加えた組み合わせは十分に機能した、という印象だ。シェリフと高村を並べた場合、高い確率で高村かシェリフのところで高さのミスマッチが発生するし、シェリフのところで高さのミスマッチがなければスピードのミスマッチが発生する。そして、高村にはそれを十分に活かすだけの技術と戦術眼がある、というのが大きいだろう。
ジョシュは若くてプレーしたがる傾向にはあるけれど、その一方で40分出場の時には最後の最後に体力切れで詰めを欠いたプレーをしがちなところもあった。そういった状況を防ぐためにも少なくとも5分、できれば7~8分の休みを与えたいところではある。ファジーカスをなるべく長く使いたい日本代表ですら、32~33分になるように彼を休ませているわけだし。で、10分弱をジョシュ抜きで組み立てる練習として、今節の結果は実に有用だったように思う。これを成功体験としてくれると良いのだけれど。
【タイムマネジメント】
休ませろと口をすっぱくして言ってきてるわけだけども、Game2のジーとシェリフの40分出場については割と肯定的に捉えている。ジョシュ欠場の緊急事態で、プレーオフ行きの直接的なライバルに簡単に負けるわけにはいかない。むしろ、こういう時に無理をさせるために、普段はリソースを取っておいてください、というのがタイムマネジメントを言っている理由だ。そして、前日に偶然とはいえ負担が分散していたことで、この日はジーとシェリフが40分出場でもなんとかやり遂げた、ということになる。この先は水曜開催の試合も待ち受ける。選手のリソースのご利用は計画的に。
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3945&TAB=B
前回対戦は枇杷島でFE名古屋の2勝。ちょうどジョシュが怪我で離脱し、シェリフが機動力を活かして躍動した、そんな試合になった。とはいえ、2戦目はOTまで行っていた通り実力には大きな差がないことも事実。広島はその時とは外国籍を2人入れ替えており、片方は元NBA選手のカールランドリー、というのがFEから見た広島の概況だが、広島から見れば前回いなかったジョシュが復帰したうえでシェリフが帰化してフル活用できる、というのはやっぱりめんどくさいと思うことだろう。要は、お互いのチームが前回対戦からどれだけ上積み出来ましたかね、という戦いになる。
などと思っていたのだが、初戦は前節に朝山がアンスポ×2をやらかして出場停止を食らっていたことと、外国籍のローテーションの意味合いなのかカールランドリーもベンチ外。昨年秋の対戦時とは広島の方がマイナスが大きいよね、という事前の見立て。とはいえ、こういう行けると思った時にサクッとやられてきたのがFE名古屋というチームでもあるのだけど。
蓋を開けてみると、広島は序盤から攻撃に苦労していた。朝山不在がモロに出ているという印象。これを必死こいて拾ったオフェンスリバウンドを活かし、ファウルをもらってフリースローで繋ぎ止めたのが1Q。広島のOR%は50%である。いくら何でも取られすぎだろう。FEは確率よくシュートは決まっているけど、これだけオフェンスリバウンドを奪われるとなかなか速い攻撃というわけにはいかず、ペースが上がらない。
しかし、2Qは流石に修正が入る。ディフェンスリバウンドの意識が上がったか相手に許したオフェンスリバウンドは0になり、残り7分くらいのところでは本日初の速攻からの得点も炸裂。結局このQは速攻から7点を積むなど28得点を数え、一つアドバンテージを持つ形に。
3Q‾4Q前半は再び広島のターン。また相手にオフェンスリバウンドを許す形で粘り強く詰め寄られ、一時は同点に。だが、反撃もここで品切れ。その後6分をわずか4点に押さえた一方でFEは速攻にインサイドにと15点を追加して突き放し、矢継ぎ早に怪我人が出たフィジカルな試合をFEがモノにした。怪我によるアクシデントもあってか結果的にバランスの取れた出場時間になったのは、タイムマネジメントとしては良かったかもしれない。
【Game2 FE名古屋 96-86 広島】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3946&TAB=B
前日は得点源を欠いて死なば諸共で足を止めるフィジカルな守備に頼るしかなかった広島。結果として、恐らく脚を打撲したと思しきジョシュは登録を外れ、本日は実質on2の構成。ホームでの対戦の時のメンバーに戻ったともいえるので、本日こそランドリーらの存在も含めて新・広島との対戦らしくなるだろうと目された。
実際、朝山は攻撃面では実によく働く。それはむしろ「働きすぎ」ともとれるほどに。スクリーンを使ったムービングでズレを作ってシュートを打ちまくるスタイルだけに当然ではあるんだけど、今回の対戦ではFEは朝山対策として、一つの策を打ち出してきた。それが「スクリーンでズレが出来そうだったらすべてスイッチで守り、キャッチアンドシュートを極力させない」という形だ。さらに岡本飛竜の外のシュートへの積極性のなさを見越し、シェリフや高村をマッチアップさせて離して守らせるなど、相手の得意をつぶし、苦手な領域でのプレーを強いる守備を徹底。結果として3Qまでは朝山を大人しくさせることに成功。
攻撃面では、宮崎と高村のベテランコンビが実によく効いた。宮崎は3Pが5/8のみならず、ドライビングレイアップを決めきるなど大車輪の活躍で21P。相手のon2+1に守備で対抗しつつ、高村は中で外で効果的な動きをしつつシュートを決めきって18P。そして、彼らの攻撃を支えたのがオフェンスリバウンドを7つ奪取しつつ、アシストも8を記録したギャレット・スタツであったことも付記しておきたい。
結局この日は3Q途中まで接戦だったところを3Pシュートの連続で突き放したFEが、攻撃の手を最後まで緩めず逃げ切った。
【新たなオプション】
先週のブログでも書いているが、いかにジョシュを休ませるのか、というのが今後のチームの戦いぶりに大きく影響すると考えているのだけど、それも首脳陣がジョシュを使わない構成に自信が持てないのでそれを試そうともしない、というのが一番のネックとなっていた。そこで棚から牡丹餅的に訪れたのが今節Game2のジョシュの休場である。普通に歩いてるし前日は怪我した後もプレーしてたことを鑑みるに多分打撲だと思うし、さほど長くはかからないと推測されるのだけど、こうしたアクシデントでもなければジー+シェリフの構成は使われなかったのが現実。これが機能すれば先々はまたいろいろやれることが増えるよね、という状況だった。
で、結論から言うと、ジー+シェリフに高村を加えた組み合わせは十分に機能した、という印象だ。シェリフと高村を並べた場合、高い確率で高村かシェリフのところで高さのミスマッチが発生するし、シェリフのところで高さのミスマッチがなければスピードのミスマッチが発生する。そして、高村にはそれを十分に活かすだけの技術と戦術眼がある、というのが大きいだろう。
ジョシュは若くてプレーしたがる傾向にはあるけれど、その一方で40分出場の時には最後の最後に体力切れで詰めを欠いたプレーをしがちなところもあった。そういった状況を防ぐためにも少なくとも5分、できれば7~8分の休みを与えたいところではある。ファジーカスをなるべく長く使いたい日本代表ですら、32~33分になるように彼を休ませているわけだし。で、10分弱をジョシュ抜きで組み立てる練習として、今節の結果は実に有用だったように思う。これを成功体験としてくれると良いのだけれど。
【タイムマネジメント】
休ませろと口をすっぱくして言ってきてるわけだけども、Game2のジーとシェリフの40分出場については割と肯定的に捉えている。ジョシュ欠場の緊急事態で、プレーオフ行きの直接的なライバルに簡単に負けるわけにはいかない。むしろ、こういう時に無理をさせるために、普段はリソースを取っておいてください、というのがタイムマネジメントを言っている理由だ。そして、前日に偶然とはいえ負担が分散していたことで、この日はジーとシェリフが40分出場でもなんとかやり遂げた、ということになる。この先は水曜開催の試合も待ち受ける。選手のリソースのご利用は計画的に。
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