fool's paradise ~愚者の楽園~

蹴球や籠球や野球や色々な記事を徒然に書き綴ったりメモったり。

プロフィール

Nacky

Author:Nacky
中とも呼ばれる。

Nackyは名古屋の
スポーツチームを
応援しています。

最近は蹴球(赤鯱)と籠球。

トップ絵はヨメである
いしだりえの絵を拝借。
僕がモデルではないのだが、
似すぎw

もはやメインとも言える、
Twitterアカウントはこちら。
メイン(蹴球野球漫アゲ)
競馬専用
興味があればどうぞ。

Basketball.naviさま、
データ利用許可ありがとうございます。

Twilog

Nacky(中昇)のアカウントのtwilog。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

タグcloud

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

観測籠球~データの読み方のヒント(6)得点の取り方、取られ方の話

2017/09/29 16:59

データ連載、おまけ。

FourFactorとは別の内容になるけれども、
Basketballnavi.dbさんにはもう一つ、ゲームのアウトラインを見るのに楽しい数字があるので、
その数字についてご紹介と、こんな見方もあるよ、という話。

ゲーム別情報のところの「Team Advance」という項目にある、4つの数字について触れておく。
4つとも、フィールドゴールでの得点の中で、どんなふうに取ったかを表したものだ。

PfT→Points of Turnover
 ターンオーバー、つまり相手ミスから取った得点。
 パスカットからの速攻が主な内容だけど、NBAでの定義を見る限り、
 ターンオーバーで得たポゼッションで入った得点は全てカウント、となっているらしい。

PitP→Point in the Paint
 ペイントゾーン=制限区域内というリングの近くでの得点。
 速攻やドライブによるレイアップ、ダンク、ポストプレーからのフックショットなどの得点となり、
 マークが厳しくない状態では高いシュート率が期待できるエリアでのポイントになる。

SCP→Second Chance Point
 オフェンスリバウンドから始まったポゼッションでの得点。

FBP→Fast Break Point
 速攻でとった得点。速攻というとなかなか定義があいまいで、実際海の向こうの定義を読んでも曖昧だけど、
 守備側5人全員が戻り切っていない状態での得点、くらいの見方をしているのでは、と想像。
 誰かご存知の方は教えてください。

以上の数字が出ているので、この数字を見ることでそのゲームで該当チームが、
どのように点を取っていたか、どのように点を取られていたかが明らかになるという寸法だ。

で、このうちいくつかは排他かそれに近い内容だと思うので、得点の中での比率を見てみると面白そうだ。
…と思っていたらぴあのガイドで佐々木クリスさんが取り上げていた。さすが。
あの本はB1しかないので、B2をやってみよう。
少し数字は違うかもしれないけど。

内訳としては

FTによる得点=FT×1
3Pによる得点=3P×3
セットオフェンスでのインサイドの得点=PitP
セットオフェンスでのミドルシュートの得点=2P×2-PitP
これらを計100%で表示、を出してみる。

1617b2hiritu.png 

大体こんな感じ。
チームごとに見ていくと、各チームがどこを目指していたのかわかってきそう。

もう一つはセカンドチャンス比率と速攻比率。
1617b2scp.png 
これもまたチーム方針と、弱点めいたものが見えてきて面白い。
セカンドチャンスと速攻は実は表裏一体の部分もあり、
セカンドチャンス狙いでたくさんオフェンスリバウンドに入れば、
速攻をやられるリスクはその分増すことになる。
そんな内容を考えながら、その日のゲームを見てみると良いかもしれない。

ということで、データの見方についての話はいったん終了。
また、今シーズンの数字を折に触れて語っていきたい。
チーム別とかもできるといいなあ。
観測籠球 バスケ Bリーグ
fool's Paradise articlesTB:0CM:0

観測籠球~Bリーグ2017-18名鑑・ガイドを比較してみたり

2017/09/28 18:57

とうとう開幕が明日に迫ったBリーグ2017-2018シーズン。
その開幕に向けて、各出版社が名鑑・ガイドを出してきている。
実はまだ一社分出てないけれど、現時点で手に入った名鑑・ガイドを
気軽にレビューしてみることにする。

採点は
「記事」
「B1のチーム情報」
「B1の選手情報」
「B2のチーム情報」
「B2の選手情報」
「B3情報」
の6項目を
★★★…充実、★★…十分、★…最低限、☆…掲載なし
で示したうえで、個人的おすすめポイントや残念ポイントを。
とはいってもここを読んでる人はもうどれか買ってると思うんだけどもね。

Number PLUS B.LEAGUE 2017-18 OFFICIAL GUIDEBOOK 
(Sports Graphic Number PLUS(スポーツ・グラフィック ナンバープラス))
記事…★★★(読み応えあるインタビュー満載)
B1のチーム情報…★★(方向性などレビューは最低限)
B1の選手情報…★★(データは弱いが選手レビューはしっかり)
B2のチーム情報…★★(方向性などレビューは最低限)
B2の選手情報…★★(狭いスペースで選手レビューしっかり)
B3情報…★★(狭いスペースで選手レビューはきっちりと)

・インタビューやレビュー記事の充実ぶりが目立つ。流石Number増刊。
・チーム別も各選手のレビューが充実で特徴がわかりやすい。
・紙幅とリソースを文章に割いているため、データ面はやや弱い
・とにかく文章で読みたいという方にはおすすめ

B.LEAGUE パーフェクト選手名鑑2017-2018 (洋泉社MOOK)

記事…★(冒頭のインタビューのみの簡素なつくり)
B1のチーム情報…★★★(移籍情報、マスコットなど幅広い)
B1の選手情報…★★★(レビューだけでなく経歴や昨季成績もバッチリ)
B2のチーム情報…★★★(B1の扱いと遜色なし)
B2の選手情報…★★(B1と同様の扱い、昨季成績がないのだけが残念)
B3情報…★★★(B1B2と遜色のない扱いで充実)

・唯一「選手名鑑」を名乗った書籍。
・それだけのことはあって、各チーム、各選手の個別情報は充実
・また、マスコット情報がしっかり掲載されているのも個人的には好感
・版型が一番小さく、会場へ持ち運びしやすいのも密かなプラスポイント
・個人的注文としては「もっと濃くできるし、濃くしてほしい」

B.LEAGUE 完全ガイド2017-18 (COSMIC MOOK)

記事…★★★(ファンブック的なインタビューの作りで充実)
B1のチーム情報…★★(昨季星取りが掲載されているのは好感)
B1の選手情報…★★★(ややコンパクトだが経歴や昨季成績はしっかり)
B2のチーム情報…★★(B1と全く一緒の扱い)
B2の選手情報…★★★(B1の全く一緒の扱い)
B3情報…★★(昨季個人成績をしっかり掲載しているのは好感)

・記事、チーム情報ともに昨季の成績がしっかり載っているのが素晴らしい
・改めてのレギュレーション解説など、今年から入る方に配慮したコンテンツ
・B1とB2の扱いが全く一緒、B3記事の充実ぶりも見事
・今年からBリーグを見る、という方には一番お勧めできるかも

「B.LEAGUE 2017-18 選手名鑑・最新観戦ガイド」 
~公認アナリスト佐々木クリス、プロデュース&徹底分析 (ぴあMOOK)

記事…★★★(データ中心に一歩進んだ見方を提供する野心的な記事)
B1のチーム情報…★★★(目指すバスケをデータから読み解く内容)
B1の選手情報…★★(データ中心の作り)
B2のチーム情報…★(一応載せました、程度)
B2の選手情報…★(顔と基礎データのみ)
B3情報…☆(なきものにされている)

・NHKの出演とかでもお馴染み佐々木クリスさん監修のガイド
・というだけあって、データや分析の観点から興味深い記事が並ぶ
・チーム別もB1チームそれぞれの詳細分析はすごいの一言
・一方B2は触れて無いに等しいのでB2目的なら買う必要なし
・バスケの見方をもう一歩進めたいB1ブースターには熱烈おすすめ

B.LEAGUE 2017-2018 GUIDEBOOK (warp MAGAZINE JAPAN 増刊)

明日(9月29日)発売なので未入手。
入手したら書くかも。書かないかも。

全体を通して
各社多種多様な出来で面白かったんだけど、
データマニア目線からはもっといろいろなデータが載ってくると面白いのに、と思っている。
経歴情報とかも重要なんだけど、データと為人の充実、進めてほしいなあ。
ポケット図鑑的なのでは野球とかサッカーとかも随分進んできたし、
NBA誌のイヤーブック系もそういうところは充実している。
来年に向けて、更なる進化を期待したい。
バスケ Bリーグ 観測籠球
fool's Paradise articlesTB:0CM:0

観測籠球~データの読み方のヒント(5)フリースローと得点効率の話

2017/09/28 10:17

Bリーグシーズン開幕まであと1日。

で、今回はフリースローの話である。
勉強のために9月4日のMARK TONIGHTのマークさんとマササさんの回を聞いて勉強していたけれど、
やはりそこでもfour factorには言及されてて、当然ながらフリースローは重要ということになっていた。
その話の中で「フリースローが一番得点効率が高い」と言及されていたので、まずはその前提の解説からしておきたい。

数学の確率論において、「期待値」という言葉があることはご存じだろうか。
定義としては「確率変数の実現値を確率の重みで平均した値(wikipediaより)」となるが、
ギャンブルだと賭け金が返ってくる見込みの額、という言い方ができるし、
たとえば6面体のいわゆる「サイコロ」を振ったときの目の期待値は3.5、という言い方になる。
この考え方をバスケットボールにおける各シュートに当てはめることで、
「シュート1本につき何点入ることが期待できるか」
というのを計算によって割り出せる、というものだ。

例えば。
2016-17のB2リーグにおける3Pシュート、2Pシュート(≠FGなことに注意)、フリースローの確率は

3P%→32.1%
2P%→46.9%
FT%→68.3%

となる。3Pと2Pは1本につきそれぞれ3点、2点が入るわけなので、期待値の計算は簡単で、

3Pショット期待値→3×0.321=0.963
2Pショット期待値→2×0.469=0.938

となる。フリースローは算出方法が若干特殊で、基本的には2本打つ時の計算を行う。
68.2%の成功率の前提で考えると、

0.682×0.682≒0.465→46.5%の確率で2点入る
0.318×0.318≒0.101→10.1%の確率で1点も入らない
1-0.465-0.101≒0.434→43.4%の確率で1点入る

という計算になるので、
0.465×2+0.343×1+0.101×0=1.364
というのが通常のフリースローのときの得点の期待値になるわけだ。
ちなみにこのフリースロー2本あたりの得点効率、
45%の確率で3Pシュートを入れるのと同じレベルになる。
いかに得点効率が高いかは分かっていただけただろうか。

この効率を少しでも活かすために、たくさんフリースローをもらいたい、ということ。
そして、相手からはフリースローの機会をなるべく奪う=余分なファウルをしないこと。
これらの実施ぶりを表すのが下に貼ったFTR%の数字になる。
この数値は

FT試投数/FG試投数

で計算される。つまり、「シュートを1本打つ間にフリースローを何本打てているか」ということだ。
また、Basketballnavi.dbさんの数字だと、分子をFT成功数にした数字が掲載されている。
こちらは、先ほどの内容にフリースローの上手さを加味したと捉えておけばよいだろう。
ファウルをもらってもフリースロー外したら点にはならない、
という意味でとるとこちらの数値はより「得点に寄与したか」を測れると考えられる。
守備側から攻撃側のフリースローに与える影響、については、
与える相手によって確率をコントロールできる側面もあるにはあるけれど、
ファウルゲームにならない限りはファウルする相手を選ぶのも困難だし、
FT%が50%しかない選手ですら期待値が1点とフィールドゴールより高くなるということを考えると、
FTR%で単純に比較していくのがいいかもしれない。

というところで、昨シーズンの各数字を見てみると、
1617b2ftr.png 
凡例としてはO-が付く場合は相手にフリースローをどれだけ与えたか、になるし、
(M)がついているものは、フリースロー成功数が分子(Mはメイド、成功のM)となっている。
平均は26.3%。

FTR%の高さが目立つのが広島と群馬、福島あたり。
特に広島はO-FTR%は低く、攻めてはフリースローをもぎ取り、守ってはフリースローを与えない。
ファウルを取り、余計なファウルを与えないプレーがストロングポイントとなっていたということだろう。
それでいて平均失点は少なく、O-eFG%も低め(特にO-3P%はリーグ1位)なわけで、
余分なファウルを与えずに素晴らしいディフェンスを行っていた、ということに疑問の余地はなさそうだ。
逆に福島はこれだけの差分を作っていたが、O-eFG%は下から数えたほうが早く、
ファウルをしない=ソフトなディフェンスになっていたのではないかという疑念が湧く。
ブースターの方の印象としてはいかがだろうか。
そして、逆に相手により多くフリースローを与えて苦戦しているのが奈良、岩手あたり。
特に奈良はO-eFG%の指標でもかなり苦戦していて、
守備面の不出来が堪えたシーズンだったのかもしれない。

マササさんもキャストで言っていた通り、フリースローの比率は効率がいいから増やしたいが、
ファウルは5ファウルやチームファウルの累積をディフェンスが意識する分、
増やそうとしてもそうのべつまくなしには増えていかない部分はある。

ディフェンスが犯すファウルはもちろんインテンシティと不可分ではあるんだけども、
攻撃側が守備を後追いにすることでファウルになってしまうシーンを増やし、
その積み重ねによって相手の守備を縛っていく、
というプレーをいかに行うかが少なからず勝負の行方を左右するのだ、
ということが、このFTR%という数字から読み取れるように感じられる内容だった。
バスケ Bリーグ 観測籠球
fool's Paradise articlesTB:0CM:0

観測籠球~データの読み方のヒント(4)ターンオーバーと、少しだけアシスト

2017/09/26 12:00

ターンオーバー、という言葉はいろいろな意味合いが含まれる。
サッカーファンにとってみると、主力のコンディションを維持するために、
メンバーを入れ替えて試合に臨むこと、という意味合いが強いだろう。
ただ、他の多くのスポーツの場合、「得点によらない攻守交代」という意味が強くなるように思う。
特にラグビー、アメリカンフットボールではそのように言われているのではないだろうか。

で、バスケットボールではどのように定義されているかというと、
「シュートを契機とせずに攻撃権=ポゼッションが終わり、相手の攻撃に入れ替わること」
という言い方が適当なのだろうと思っている。

で、実際にどんなプレーがターンオーバーとして数えられるかというと、
・ボールを相手にスティールされた場合
・バイオレーションで相手ボールとなった場合
・オフェンシブファウルを取られた場合
がカウントされている…はずである。
理屈上はこうなのだけど、はっきりした定義ってこれで良かっただろうか。
教えて偉い人。

閑話休題。
ともかく、このように表されるターンオーバー=TOについては、
もちろん数字自体も多いと問題になるため少なくしたいわけだが、
よりブレを減らすために、次のように全体の攻撃回数(見込み含む)に対する比率で分析することが多いようだ。

ターンオーバー率(TOV%)
TOV% = TOV / (FGA + 0.44 * FTA + TOV)

計算方法としては
「シュートまで行けたポゼッション」
「フリースローの本数から、フリースローを取ったポゼッションを係数(0.44)をかけて疑似算出」
「ターンオーバーとなったポゼッション」
を使って、全体のポゼッションの中でどれくらいがターンオーバーで終わったかという比率を出している。

なぜこれが重要指標となるかというと、
簡単に言うと「シュートは打たなきゃ入らない」わけで、
「シュートまで行けないポゼッションは最悪たりうる」という考え方による。
(入らないシュートを打つくらいなら24秒を取られた方がいい場合もあるが、極めて少ない)

ということで、このTOV%は低いほどミスが少ない攻撃の出来ているチームとなるし、
ひっくり返してO-TOV%にすれば、高いほど相手にミスをさせる良い守備をしているチームとなる。
そういう観点で、昨季のB2のTOV%を見てみよう。
平均は14.3%。概ねポゼッション7回に1回、シュートに行き損ねて終わるということになる。
to 
並べて見ると思ったほど上下の差はなく、どのチームもミスはなるべく少なくすることを心掛けていそうな数字だ。
それでもTOV%、つまりミスの比率でいくと、上位は広島、西宮、FE名古屋と
シーズン成績上位のチームが並ぶ。
その一方で熊本は平均よりもかなり上回っていて、
なんとなくミスを厭わずに攻めていくスタイルが見えてくる、気もする。
O-TOV%でいくと島根、熊本、西宮の高さが目立つ。
この3チームがいかに相手にミスをさせるディフェンスが出来ていたか、というところ。
こちらとO-TOV%からTOV%を引いたもの(高いほど自分たちのポゼッションが相対的に増える)
を出してみると、さすがにシーズン成績順位が高いチームはプラス域にいる。
それ以外のチームでいくと健闘ぶりが光るのが奈良で、
相手のミスを引き出す積極的なディフェンスを志向していたのかな、
というイメージがこの数字上は読み取れる、気もする。

守備を考える上では、ボールを持つ側が主導権を持つ以上、守備側は全部を守ることはできないわけで、
相手のどこを抑えに行くのかが重要であると思う。
TOV%、FG%、3P%などから、そのチームがどこを守るのが得意なのか、
どこを守ろうと守備を組んでいるのか、というところを読み取ると面白いのではないだろうか。

最後に、アシスト(A)という数字について少しだけ触れておくと、
Aは得点に直接つながったパスの出し主につく数字なので、
ドライブにしろポストにしろ、1on1からのフィニッシュが多いチームは低めに出る傾向にある。
個人の数字としては直接的に得点に関わった指標となるし、
ターンオーバーと組み合わせることで良いパサーとしての指標にもなりうるが、
チームの指標としてはどんな攻撃を指向しているかの参考程度に留めておくべきだと個人的には思っている。
バスケ Bリーグ 観測籠球
fool's Paradise articlesTB:0CM:0

観測籠球~データの読み方のヒント(3)リバウンド関連

2017/09/26 00:04

数十年前、赤木主将は言った。
「リバウンドを制する者はゲームを制す」
SLAM DUNKの中でこの言葉が世に出て25年ほど。

バスケットボールのペースや、求められる能力は時代時代で少しずつ変わっているけど、
それでも数字上、打たれたシュートの少なくとも50%が外れる=リバウンドのもとになることに変わりはない。
必死になって守り、外させたシュートを確保できるか否か。
ゴールに結びつかなかったシュートを少しでも多く再ポゼッションにできるか否か。

1ポゼッションあたりの効率を極限まで高めようと努力がされているからこそ、
自分のポゼッションを増やし、相手のポゼッションの増える可能性を奪うリバウンドは、
今もって重要な指標であり続けている、ということだと思う。

リバウンドというのはスタッツ上でいくと、

ORB=オフェンス時に確保したリバウンド
DRB=ディフェンス時に確保したリバウンド
TRB=そのゲームで確保したリバウンドでORB+DRBで表す

となる。意味として押さえておきたいのは、
・スタッツ上、DRBは表示されていない場合もある(引き算すれば出るため)
・個人スタッツにもリバウンドはあるが、個人の合計がこの数字になるわけではなく、
 個人によって確保されなかったリバウンドはチームリバウンドとしてカウントされる
というところだろう。

さて、ポゼッションを移す、もしくは継続する契機として重要なリバウンドだけども、
下のように単純な絶対数を並べてみると有意なデータ化というと、実はそうでもない。
単純に数が多ければいいという数字でもないのだ。

例えば、ゲームにおいて、あるチームがORBを10、DRBを40記録したとする。
ただ、これだけだと、そのチームがどれくらいシュートを打って、打たれて、
外して、外されて、どのくらいの数でリバウンドを争ったのかが全く分からないのだ。
ペースが早くてたくさんシュートを打っていたりすれば増えるし、
たくさんシュートを打ってたくさん外していても増える。
だから、個人の特徴としてのリバウンドの強い弱いは絶対数である程度測れるが、
チームの特徴としてのリバウンドの強い弱いは絶対数で測ることはできない。

では、どのように測るか、というのがORB%という考え方になる。

ORB%=ORB/(ORB + O-TRB - O-ORB)
O-ORB%=O-ORB/(O-ORB + TRB - ORB)

これはどんな計算かというと、自分の攻めるゴール側、ならびに守るゴール側に限定をして、
そこで落ちた全体のシュートの中でどれだけボールを確保したか、という考え方になる。
全体の率で表して確保率を見ようという考え方だ。

ちなみに昨季のB2のORB%の平均は29.6%。
つまり、平均的には10回シュートが落ちたら3回は攻撃側、7回は守備側が確保する、ということになる。
ORB%が29.6%より大きければ「オフェンスリバウンドが強いチーム」
O-ORB%が29.6%より大きければ「ディフェンスリバウンドが弱いチーム」
という考え方ができると思っておけばいいし、
上記の3対7の考え方を覚えておけば、
試合途中でもリバウンドが取れている取れていないは容易にイメージできるだろう。

で、昨季B2のORB%およびO-ORB%のランキングは次のようになる。
順位が上なほどオフェンスリバウンド、もしくはディフェンスリバウンドが強い。
1617b2reb.png 

数字で印象的なのはやはり熊本のORB35%超えだろう。
その幅実に5%以上で、それだけ攻撃の再挑戦をし、得点機会を増やしていたということ。
一方の島根O-ORB%25.4%は実に低く、優れたディフェンスリバウンド確保で
相手の攻撃回数を減らしていたことがよくわかる。

そして、一番右端がORB%からO-ORB%を引いたもの。
これがプラスなら自分たちのチームが余分に攻撃回数を得ている、
マイナスなら相手チームに攻撃回数を余分に与えている、という指標になる。
見ていると、茨城が東地区で2位に食い込んだ主要因がよくわかるし、
西宮島根の安定度の源もわかってこようというものだ。
B2各地区2位以内のチームが軒並みプラス収支をたたき出す中、
唯一マイナス圏内なのがFE名古屋。
ORB%は決して悪くないがO-ORB%が非常に悪い。
実際の試合を見ていても相手にオフェンスリバウンドを拾われまくる姿は目についていたので、
印象が正しく数字にも表れていたと思うし、
競り合いに妙に弱かった印象はこういうところに表れていたのだと、
あまりしたくない納得をする次第。

ソロモン・アラビというビッグセンターを擁してもリバウンドがこれほどまで良くないというあたり、
リバウンドを確保するために必要なスキルがなんなのか、
バスケの奥深さを知るうえでなかなか面白いことになっていると思うし、
18チーム中リバウンドがダントツに悪かった福島の数字が、
ソロモン・アラビというピュアセンターを得てどれくらい改善するのか、
逆にソロモンと別れを告げたFE名古屋の数字がどのように動くのか、
実に興味深い今シーズンになりそうだ。
観測籠球 バスケ Bリーグ
fool's Paradise articlesTB:0CM:0

FC2カウンター

ブログ内検索

ランキングバナー

にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスエイトへ
にほんブログ村 その他スポーツブログ Fイーグルス名古屋へ
にほんブログ村 その他スポーツブログ 名古屋ダイヤモンドドルフィンズへ

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

Copyright(C) 2006 fool's paradise ~愚者の楽園~ All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.